第81話 第16章 氷の爆弾 5 2個目の爆弾
ユウト:「自分だって偏見をもってるじゃないか! ルルリラ男さんにキモイキモイ言ってるし!」
モチオ:「おい、ユウト。俺はお前になんて言った? 俺は偏見の塊だってな。お前たちのような『自分は偏見ありませーん』って偽善者装ってない。俺はある。めっちゃある! そしてこいつらはキモイ!!」
モチオ:「おい、ノボル。こいつはな、実はその界隈ではいい人だと言われている。それはな、コンサートに行けば前日から並び最前列をとるが、始まれば子供らが見えないで困るといけないからわざわざ最後尾に移動するんだ。
おもちゃも子供らのいる界隈では大人買いはしない。
なんなら、泣いてる子供に変身のおもちゃを貸してあげたりするんだ。
だって各5個購入するんだ。自分用、観賞用、ルルリラ用、長期保管用、そして子供貸し出し用だ!! こいつは純愛だけでなく、子供を助けるというルルリラちゃんの使命まで意識しやがってる。バケモンだ!! その界隈ではこいつを悪くいう人間はいない。
むしろルルリラ男を応援するやつまで出てきた始末だ。」
ノボル:「だから何なんだよ!」
モチオ:「しかも、こいつも小学校の先生だ。わかるか? 普通なら怖すぎる! キモすぎて子供なんてあずけられねー! だがな……こいつには“偏見”っていうリミッターがねぇんだよ。あまりにもルルリラが好きすぎて、逆に保護者が安心するんだってよ。振り切れが半端ねーからな……もう逆転現象が起きてんだよ。自分の子供に危険がおよぶ心配が絶対ないってな。そりゃそーだろ、こいつはルルリラにしか興味ねーんだから。」
モチオ:「保護者はキモイと思ってた、周りもドン引きだ…しかしこいつは何の説明もなんの言い訳もしねー。ただただルルリラを愛した…だ。変わったのはこいつじゃねー…周りだ…」
モチオ:「おい、シゲオ! お前はキモイ! とことんキモい!!」
ルルリラ男:「ふん! 別になんて言われようが構わない。もう慣れたしね…別にそれで僕らの愛が変わるわけでもないし…」
モチオ:「だよな…幸せもんだ…ルルリラちゃんは…誰に認められなくてもシゲオの愛だけでお腹いっぱいってか…そりゃ周りも認める以外にねーな…呆れるわ…」
ノボル:「僕たちの愛は偽物だって言いたいのか!」
ユウト:「僕たちだっていろんな偏見を受けてきた! でも乗り越えてきた! 愛は変わらない!!」
がり勉猫:「それで…いいんじゃないでしょうか? 偏見を受けても反対されても変わらない。それで…いいんじゃないでしょうか?」
がり勉猫:「ミチコさん…あなたがいくら反対しようが、汚いと言おうが変わりません…どうしましょう。」
ミチコ:「……」
やはり納得できない様子のミチコ。
ユウト:「じゃー お母さん認めてくれるんだね。認めてくれるんでしょ?」
ミチコが顔を上げて、何かを言おうとしたとき…めるる男が初めて口を開いた。
めるる男:「認められない…かな…」




