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第8話 第2章 永遠の愛~AIロボと結婚? 3 愛の限界

モチオ「おいお前! 今回は『モモ』になれニャ!!」


モチクロ「また!? なんだよ、塾から帰ってくるたびに毎回毎回! さすがに今回は無理だよ!! ネタの使いまわしはダメだよ!」


ガリ勉猫「……性別以前に、今回は『生身の猫』と『最新型アンドロイド』ですよ。無理があります」


夕食後のリビング。議題は、昼間に追い返したハヤトとモモについてだ。


コツ勉猫「ネコロボ、あのハヤトという男のプロフィールを」


ネコロボ「了解。ビビビ」


【多田 ハヤト(35歳)】

・幼少期から外見でイジメに遭い、18年間の引きこもりを経験。

・2年前、AIロボのモモと出会い、奇跡の社会復帰。

・現在は真面目なサラリーマン。近所では「キモオヤジ」と蔑まれているが、本人は気にしていない様子。モモとのデートに全てを捧げている。


ガリ勉猫「……AIとはいえ、モモへの愛が彼を絶望の淵から救い出した、ということですか」


コツ勉猫「そう聞くと……一概に『キモい』と切り捨てるのも、違う気がしてきましたわね」


モチクロ「なんか切ないニャ……」


モチタ「超難解なクエストだね。レベル1でラスボスに挑むようなもんだ」


ネコロボ「ハヤト様はモモ様を維持するためだけに働いています。アップデート費用は、一般のサラリーマンには相当な負担のはず 愛ですね。」


ガリ勉猫「しかし 結婚は法律によるもの。 愛だの恋だの関係ないです。 制度の問題ですから、、、無理があります。」


重苦しい空気。


その沈黙を、ピノを口に放り込んだモチオがぶち壊した。


モチオ「コンビニのアイスコーナーで悩んだら『ピノ』1択。……人生も同じニャ。迷わず突き進んで、報酬を掴み取る。それがプロの仕事ニャ!!」


モチオの瞳に、再び強烈な¥(円)マークが灯る。


モチオ「明日から作戦開始ニャ!! 俺に任せろ!!!」



モチオは駆け出していく。




市役所


モチオは、婚姻届を窓口に叩きつけた。


受付に婚姻届けを置いた瞬間、市役所のロビーを猛ダッシュで逃走する。


市役所「あ、ちょっと待って! そこの猫さん!! ……これ、何ですか?」


捕まった。。。。。


モチオ「……婚姻届ですニャ」


市役所「ハヤトさんの戸籍はありますが、モモさんの戸籍がどこにもありません。……本籍は?」


モチオ「あ、それ……。ちょっと家に忘れて来ましたニャ」


市役所「戸籍は家にあるものじゃありません! 登録そのものがないと言ってるんですよ!」


モチオ「それは……。それは……モモが……『難民』だからニャ……!!迷子ニャ、、」


市役所「はい、警備員さん。この猫つまみ出して」


モチオは屈強な警備員に両脇を抱えられ、宙に浮いた。


その去り際、魂の叫びを放つ。


モチオ「 モモは難民ニャ! 迷子ニャ!! 想い出迷子ニャ!! チョ・ヨンピルニャーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」


ドガシャァアン!!


……ゴミ袋と一緒に、表へ放り出された。


モチオ「……こうなりゃ、裁判ニャ! 裁判所に『600万の愛』を認めさせるニャ!!」


ガリ勉猫「……何か不純物が混ざってませんか? 本音が」


ネコロボ「不純物100%の不当訴訟ですね。ビビビ」


モチオたちは、ハヤトの愛(と600万)のために三審制の限界に挑んだ。


【第一審判決:地裁】

「……キモい」


【第二審判決:高裁】

「……やっぱりキモい」


【最高裁判決:最高裁】


「……キッモ!!(即時棄却)」


それでも彼らは尽力した。


愛は永遠。愛は無限。……そしてピノは3万個。その夢を実現するために!


モチオ「くっそー! もう打つ手はねーニャ!! こうなりゃ、本当に『AIと結婚できる星』まで、二人をロケットで飛ばすしかねーかニャ!?」


ガリ勉猫「…………」

ネコロボ「……」


それでも彼らは、役所や官庁を回り続けた。

法の壁を、モチオの暴論でぶち破る方法を模索して。


そんな帰り道のこと。


モチタ「もう一日中歩き回って疲れたよ。……ねえ、モチオ」


モチクロ「お腹もペコペコ。……あ、マクドナルドがあるよ」


疲労困憊の猫たちは、吸い込まれるように店に立ち寄った。

そこで、コツ勉猫の目が鋭く光る。


コツ勉猫「……あら。あそこにいるの、ハヤトさんじゃない?」


モチタが「おーい!」と声をかけようとした、その瞬間。


全員が、石像のように固まった。


窓際の席。


ポテトをつまみながら楽しげに笑うハヤト。


……だが、その隣にいるのは、最新型アンドロイドの「モモ」ではなかった。


ハヤトが、モモ以外の「生身の女性」といた。


まるで恋人同士のように。


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