第75話 第15章 父親が守りたかったもの 4 無加工なまま
がり勉猫は父親と母親の墓の前に立っている。
がり勉猫:「父上、、、私は出来損ないでしょうか。。。。」
モチオはあれから、がり勉猫に核心のついた話はなく、ずっといつも通りのふざけた様子である。モチオは何かを探している。
ネコロボ:「モチオさん 何かお探しでしょうか?」
モチオ:「たしか、、、どっかにはあった気がする、、、俺が見てもさっぱりわからんから、とりあえず 押し入れにいれたはずなんだが、、、ない ない ない」
ネコロボ:「よければ私がスキャンして、、、」
モチオ:「いらん、、、これは俺が探す。。。。あっちいってろ。。。」
モチオは押し入れをひっくり返している。
一方、あの言葉の意味を分からずに、実験にも手を付けられず、、考え続けるがり勉猫。
がり勉猫:「なんであの時父上は、、なんであの時、、モチオさんは、、、」
考え込むと、、、時間はあっという間に夜になり、、がり勉猫は机に伏せて寝入ってしまった。
-タツキ!何度言ったらわかるんだ!!
―タツキ!! タツキ!!!!
「は、、、、」
がり勉猫は、目を覚ます。机の上には、、、古い論文が置かれている。
がり勉猫:「父上の論文ですか、、でもこれ、、見たことがありません、、、書きかけでしょうか、、、」
題:ギフテッドの子供が社会と共存するために
「ギフテッドの子供はその類まれなる才能により、他から孤立し、やがて自身の能力に悩み苦しむ。ギフテッドの子にいかに社会性を学ばせるかが健全な才能を開花するための最重要課題である、、」
がり勉猫は論文を読みながら、思い出したくない過去を、、、なぜか今は思い出していた。
男の子:「仮面ライダーごっこしようぜ!!」
がり勉猫:「仮面ライダーって何? ねえねえ それよりみんなで実験しようよー、、、」
先生:「さーみんなで九九の勉強をしましょうね。あ、タツキ君 また変な本を持ってきて、、ダメでしょ!」
がり勉猫:「でも こっちのほうが面白いから。。。」
先生:「なに! 頭がいいからって勉強を馬鹿にしてるんでしょ!!先生を馬鹿にしてるんでしょ!!」
「父上、、、今回も大学の全国模試 1位ですよ!!! 500点中 494点です!」
「九九でもやってなさい! 外に行って遊んできなさい!!ハル!お前の教育はな
ってない!タツキに勉強をやめさせなさい!!」
がり勉猫:「出来損ないという言葉から、都合よく自分で歪曲した夢でしたか、、、、、、、、ふふふ。。。 父上、私はモチオさんの言う、本当の出来損ないなのかもしれません、あなたの愛に気づきもしなかった、、でもあなたのおかげで、私には今、たくさんの仲間がいます。ありがとう。父上、」
がり勉猫はビリビリに破られた家族写真を見て そうつぶやいた。
実験室の陰からネコロボが現れる。
ネコロボ:「いつの日も、父親というものは、不器用ですね。」
がり勉猫:「そのようです、、、」
と、久しぶりに笑った。
ネコロボ:「モチオさん 超が付くほど不器用です、がり勉猫さんの お父様もモチオさんと同じ性格かもしれませんね。」
と、論文に視線を向ける。
ネコロボ:「今日は特に寒いです。さあさあ、、お布団でしっかり寝てください。。。」
がり勉猫:「そうですね」
と言って席を立った。
ネコロボ:「よければ、これ復元しましょうか?」
と、ビリビリに破られ、テープで張られた家族写真を指さす。
がり勉猫:「いえ、このままでいいんです。このまま、何の手も加えたくないので、、」
がり勉猫は寝室に向かった。
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