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第6話 第2章 永遠の愛~AIロボと結婚? 1 愛のカタチ

モチオ「はい、行列ができるかもしれないとも言えない相談所、モチオですニャ」


リビングの隅で、仲間たちが冷めた目で見守っている。


モチタ「……いまだに自分の会社名、言えてないよ」


モチクロ「そもそも名前もパクリだしね。某・行列ができる相談所的な……」


モチオ「はい、行列! ……あ、切れたニャ」


コツ勉猫「あちゃー、ついに二文字に省略しましたわ パクリ元」


モチオ「はい、 なんとか鑑定団・モチオですニャ!」


ネコロボ「もはや別の番組になってますね。ビビビ」


モチオ「はい、モチオ」


ガリ勉猫「ついに個人の電話になった!!」


自由すぎる電話応対に、全員のツッコミが追いつかない。


その時、モチオの眉間に深いシワが寄った。


モチオ「はい……またお前か!!!」


受話器の向こうから、切実な男の声が漏れる。


相談者「……結婚するには、どうすればいいですか……っ!」


ガチャッ!!


モチオは憤慨して電話を叩き切った。


モチオ「は? 電話でプロポーズなんて最低ニャ! 女心を分かってないニャ! 失礼しちゃうニャ!! プンプン!」


一同「 なんで さとう珠緒??」


間髪入れず、また着信。


モチオ「はい、モチオ24時……。またお前か!? なんだ、まだ結婚の話かニャ! 結納金は用意してるんだろうな!? 俺はな、『指輪はいらないから新生活の足しにしよう』なんて物分かりのいい女猫じゃねーぞ!! 両親の顔合わせの予約は済んだのか!? ……はあ? まだ? 覚悟が足りないニャ!! もう! バカ!!」


ガチャッ!!


モチオ「信じられないニャ……結納金なしでどうやって新居の家具を買うつもりだニャ。愛だけじゃ結婚はできなんだからね! もう 結婚ってなに!結婚していいの? 結婚して幸せになれるの! もうわからない!!!」


一同「なんで、、、マリッジブルー??」


また電話がなる。


モチオ「お前、しつこいニャーーー!! そんなに話したきゃ事務所まで来いニャ!!」


ガチャッ!!


コツ勉猫「……なんなんですの、今の怒号は」


がり勉猫「わかりません。いつもの『病院行け』『寝ろ』『イ〇ンで買え』の即切りパターンじゃない。……嫌な予感がします」


数日後。


事務所のドアを叩いたのは、ハヤトという名の青年。そして、隣には一人の女性。


モチオ「お前か! 何度も何度も電話してきやがって、営業妨害ニャ!!」


ハヤト「でも僕たち、本当に結婚したいんです! 本気なんです!!」


女性「私も、本気です……っ!!」


モチオは鼻をほじりながら、冷たく言い放った。


モチオ「はいはい、分かりました。秒で終わらせるからよく聞くニャ。……役所に行く。婚姻届をもらう。書く。出す。以上ニャ! 相談料5万!!」


ネコロボ「………………」


ハヤト「でも、僕たちは……!!」


モチオ「うるせー! もらう、書く、出す! 終わりニャ!! 」


コツ勉猫「………………」

がり勉猫「………………」


リビングに、凍りついたような静寂が流れる。


ハヤト「僕、結婚できるまで諦めません!!」


モチオ「しつこいニャ! コツ勉猫、お前がかの結婚雑誌の付録で集めてる『ピンクの婚姻届セット』を一組やるニャ! それで追い出すニャ!!」


コツ勉猫は(……なぜそれを知っているの!?)と驚愕したが、体は動かない。


モチオ「がり勉猫! このバカに書き方を教えてやれ! ネコロボ、コピーして渡してやれニャ! 全く、手間のかかる連中だニャ……」


石像のように固まった仲間たちを、モチオは不思議そうに見回した。


モチオ「……? みんな、どうしたニャ。簡単なことだろ?」


がり勉猫「……モチオさん。……あなた、本気で言っているのですか?」


コツ勉猫「……その、お相手の女性なんですけれど……」


モチオ「あん? 普通の女ニャ、、、文句あるかニャ?」


ネコロボ「……私と、同じです」


モチオ「は? お前みたいなブリキと一緒にすんなニャ。失礼だニャ」


ネコロボ「……いえ。物理的な構造の話です。……つまりですね」


リビングの空気が、一瞬で凍りついた。


ネコロボのレンズが、無機質な光を放つ。


ネコロボ「……お相手の女性。人間ではなく、最新型の『AI搭載型アンドロイド』です。ビビビ……」




「……は?」



ガリ勉猫も、コツ勉猫も、静かに目を逸らして下を向いた。



彼らには見えていたのだ。女性の首筋にある、微かな充電端子と、呼吸をしない胸元を。


モチオ「………………」



一秒。二秒。



静寂ののち、事務所の屋根を突き破らんばかりの絶叫が響き渡った。



モチオ「ええええええええええええええええええ!!」



モチオの目玉が、文字通り飛び出さんばかりに見開かれた。



モチオ「じゃーーー! ……婚姻届、出せないじゃねーかニャ!!」




一同「「「「だから最初からそこだって!!!」」」」


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