第25話 第5章 話さない人形 2 病気
ガリ勉猫とコツ勉猫も冬休み。
いつもの研究も一休み。資金稼ぎのためにしている「おもちゃのお医者さん」もお休みである。
一方、モチオは……。
モチオ:「ネコロボ……私……私……!」
ネコロボ:「??」
ガリ勉猫:「まだやってるんですか! 付き合いたてのカップルごっこ」
ガリ勉猫は深い溜息をついた。その時、客人が現れた。
客:「すみません……」
モチオ:「今は正月休みだろうが! 常識ないニャ! 俺は正月が暇なのでネコロボとカップルごっこしてたのに! 邪魔だ!」
ガリ勉猫:(暇なら仕事しろ)
ネコロボ:(確かチラシには、年中無休、24時間対応と書いていたような……)
現れたのは、母親とその子供のようだ。
モエ:「ナナちゃんが、元気がなくて、病気なので……治してください!」
ガリ勉猫は母親を見つめながら呟いた。
ガリ勉猫「一応、年末年始はお休み……なのですが……」
母親(よし子)は、バツが悪そうに大きく首を振った。
ガリ勉猫はその様子を察して、子供のモエを案内する。
ガリ勉猫:「ナナちゃんの病院はこっちじゃありません。こっちが病院です」
ネコロボを見たモエは、その大きな体に少し怯えているようだった。
ネコロボ:「お姫様、ナナ様の病院に案内します。どうぞ」
ネコロボが優しく手を差し出すと、モエの恐怖心は消えた。彼女はネコロボと手をつないで、研究室——いや、診察室へと向かう。
ガリ勉猫:「あ、お母様もこちらへ……」
母親:「いえ……こちらに相談が……」
母親はそう言って、モチオを見た。
モチオ:「フン! 人の正月を!! まあ特別に三割増しで聞いてやろう」
ガリ勉猫は気にかけず、研究室へと向かう。
その時、ガリ勉猫は気づかなかった。
モチオを放置していれば、一体どうなるかを……。




