第16話 第3章 夢の押しつけ 5 ストレート
がり勉猫「入れ!! 入ってくれええ!!」
モチオ「入るな! 落ちろ! !!」
打球は……フェンス直撃のツーベース。
あと10センチでホームランという、あまりに惜しい一打!
モチタ「おしい! がり勉猫の読みは完璧だったのに!!」
コツ勉猫「でもナイス・ツーベースですわ!!」
ショウタは二塁へ激走。代走を送り、勝負は再びバッターボックスへ。
モチオ「次だ親父! 作戦変更ニャ! ストレートをブチ込むニャ!!」
父「あ……はい。有休使わされた意地、見せます……!」
モチタ「どこまでも卑怯なモチオ!!」
モチクロ「大人が大人げないぞ! 恥を知れニャ!!」
モチオ「そもそも 大人は大人げない!! 大人こそ大人げないのだ! 恥など知ったところでクソの役にも立たんわ! いけ!有給消化ストレートニャ!」
野次が飛ぶ中、親父の右腕から唸りを上げる剛速球が放たれた。
第一打席、ショウタはあえなく三振。
続く第二打席、快音を響かせた「抜けた!」と思った瞬間。
バシィイッ!!
そこには、元ゴールデングラブ賞OBの姿があった。
モチオ「ナイス プレー!! さすがニャ!!」
某OB「ははは! こんなの朝飯前だよ、モチオ!」
コツ勉猫「 素人なら100%抜けてましたわよ!!」
2アウト、ランナー二塁。
追い込まれたショウタ。
モチオ「トドメニャ! ストレートで、ガキの夢ごと粉砕するニャ!!!
さあ、おとなしく 火曜日の入塾試験 受けろニャ!! お前の人生の選択肢は駅前の大手進学塾をどこにするかだけニャ!!! とっとと おそろいのカバン買えニャ!」
親父が振りかぶる。指先から放たれる、本日最速の一球。
どうする、ショウタ!!
どうなる、この勝負!!
そして、一体何がしたいんだ、このノーアイデアな作者!!
運命の白球が、ミットへ向かって突き刺さる――!!




