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【3分短編オムニバス】相談を聞かないモチオ相談所 〜身勝手な人間のカルテと不適切なネコの処方箋〜  作者: モチモチオ
第27章 最終章直前 スペシャル! 楽して儲けたい!

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第140話  第27章 楽して儲けたい 2 通販ビジネス

モチオ「楽して稼ぐビジネスは……あ!!! 通信販売(通販)ニャ!!!」


がり勉猫「あの……準備も在庫管理も、結構大変だと思いますよ、モチオさん……」


モチオ「うるせー! ネコロボ! 用意だ!! 通販だ!!! テレビ局の枠を秒で押さえろ!!」


……そして。


煌々とライトが照らすセットに、なぜか無理やりゲスト席に座らされたモチタとモチクロの姿があった。


モチオ「はい! 今日ご紹介するのは、この『モッチ水』! これ一本で貴方も劇的若返りニャ!!」


(ドォォォォォン!という重低音のSE)


モチオ「モッチ水に含まれる『お肌プルプル成分』『お膝ガクガク成分』『歯並びガタガタ成分』で、あなたも……10歳若返る!! 80歳がなんと70歳に! 70歳が60歳に! ――そして10歳の子が使用すると、なんと!!! お腹(胎内)に帰りまーーーす!」



モチオが、死んだ魚のような目をしているモチタとモチクロを鋭く睨む。


モチタ「(棒読み)へーーー、信じられない……」


モチクロ「(震え声)すごいーーーー……」


モチオ「なんとこのモッチ水には! 有効成分コラーゲン、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、DHA ,EPA、 DDTも配合!!」


*がり勉猫「最後は プロレス技!」




モチタ「え、えっと……あ、でも添加物とか……」


モチクロ「気になるーーーーー(棒)」


モチオ「ご安心を! すべて天然素材ニャ! 卵1個からしか取れない貴重な『卵の黄身』を、なんと!! 贅沢にまるごと1個使ってまーす!! さらにこれは貴重な上水道から取れた新鮮な水を使ってまーす。」


(スタジオに鳴り響く、不自然なほど大きな歓声と拍手)


モチオ「ぜひ試してみてくださる?」


ああ、、、はい、、、


モチタ「あ、ドロドロしてますね。」


モチクロ「そう、、、お肌に張り付く感じ」


モチオ「そうなんです! あなたの職場の人間関係ぐらいドロドロしているのです。 これを、、、1週間 浴びると、、、  なんと 速攻で 精神やられます!」


モチタ「そんなに早く?」


モチオ「はい!あいつが嫌いだから飲み会の席は遠くにしろとか、幼稚園児みたいな50代課長成分は即効性が違います!飲み会の会費の割には食事がしょぼいと言い始める 「お局成分」とが混ざって あなたの精神にダイレクト アタック!!」



モチタ「気になる……お値段は?」


モチクロ「お、お、お……お高いんでしょう?」


モチオ「今なら1個、通常価格100円のところを、モチモチキャンペーンにつき10割割り増しの200円でーす!!」


(※送料:12万円)


モチオ「しかも……今なら!!!! もう一個!! いや! もう10個!! 強制的に買ってもらいまーす!!」


パチパチパチパチ!!(鳴り止まない拍手)


モチタ「それだけじゃなーー」


モチクロ「何かオマケをつけてほしいわ……」


モチオ「よし!! テレビを見てる皆さんのために、『卵の白身と殻』も、ドサッとつけちゃいまーーーす!!」


モチオ「では……また来週!!」




がり勉猫「……整理すると。卵1個と水道水が、送料12万円で送りつけられてくるわけですね」


ネコロボ「はい。しかも、配送の受け渡しの際に代引きでDDTを食らいます。…ビビビ」


その後、テレビ局には電話が殺到した。


注文ではない。


――全方位からの、怒号のようなクレームだった。

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