第139話 第27章 楽して儲けたい! 1 ゲームビジネス
出来た!!!
がり勉猫「とうとう!」
コツ勉猫「やった!!!」
ネコロボ「新作が!!」
モチオ「ちがーーう! あの作者の馬鹿はほっとけ!! おれはもう相談所
なんて絶対やらん、、楽してビジネスだニャ!! で、これだ!!!」
え? ゲーム?
モチオ「そうだ、、俺はこれまでの相談所の報酬をすべてつぎ込んで
作った 完全新作ゲームだ!」
モチオ「モチモチ記念日 だ!!!」
うわーーーーベタ!!! 大体想像つくーーーー
モチタ「お前ゲーム詳しいだろ! やれ。。。」
モチタは嫌々ゲームを始める、、、あれ?あれ?
モチタ「いや、、これ、、普通だよ、、
無理に猫耳つけて加工してると思ったけど、、、、そのままパクリだね、全く同じ」
がり勉猫「そのまんまですね、、でも、、主人公はモチオしか名前は選べないようです、、」
画面の中で、最悪のゲームが幕を開けた。
【ステージ1:入学式】画面にヒロインのモチリが現れ、初々しく微笑む。
『モチオ君っていうの? 私に何か用?』
画面に4つの選択肢が浮かび上がった。
【A:親金持ち?】
【B:いくら持ってる?】
【C:いいバイト紹介してあげる】
【D:金がなければカードでいいよ】
がり勉猫「入学速攻でクズ!! 3年間全女子から無視確定です」
モチタ「唯一マシなのが、Bのカツアゲってどういうことなんだよ……」
【ステージ2:初デート】
ややあって、なぜかデートに漕ぎ着けた画面の中の二人。
『デート、どこにいこっか?』
【A:パチンコ】
【B:競馬】
【C:競輪】
【D:ボート】
モチタ「全部ギャンブル! またクズ!!」
がり勉猫「でも……これ高校生って設定ですよね?」
ネコロボ「パチンコ屋でぼーっと隣で彼氏が打ってるのを見ている女性を見ると、なんか悲しくなってきます……」
ネコロボが電子音を寂しげに響かせた。
【ステージ3:修学旅行】
季節は巡り、夕暮れの砂浜のグラフィックに切り替わる。
『写真撮って! モチオ君、海は楽しいね。……大事な写真、どこにしまっておこうかな?』
【A:瞳の奥】
【B:心の中】
【C:思い出の片隅】
【D:デスクトップにJpeg】
モチタ「Dだけすごいリアルだね! 保管場所指定だよ!」
がり勉猫「なぜか拡張子まで指定している徹底ぶり……」
ネコロボ「管理系迷惑男ですね」
【ステージ4:二人の危機】
当然のように、二人の関係に暗雲が立ち込める。
『もう! モチオ君の馬鹿!』
画面の中のモチリが雨の中に走り出し、それを追いかけるモチオ。
そして一言。
【A:人の尊厳を踏みにじる資格あるわけ?】
【B:え? 君ってどこの大学? 偏差値いくつ?】
【C:親御さんの教育の問題だと思う。親のとこいこ】
【D:ほんとマジで訴えるから、侮辱罪で】
モチタ「全部マジレス……」
がり勉猫「めっちゃムキになってますね……」
ネコロボ「論破系迷惑男ですね……」
【ファイナル:伝説の樹の下で】
ついに物語は最終局面に達した。
『モチオ君……』最高のBGMが流れ、告白のタイミングが訪れる。
主人公のセリフウインドウが表示された。
『俺ずっと……ずっと……』
【A:君のことが好きだった】
【B:君の彼氏になりたかった】
【C:君のカードでキャッシングしてた】
【D:キャッシングで毎月5万円借りてただけなんだけどねー】
モチタがゲームパッドをぶん投げそうになる。
「C、D選ぶやついる!? これ!!」
がり勉猫「やっぱり最初から最後までクズ男!」
ネコロボ「Dは某法律事務所の過払い金請求のCMです」
その時、ずっと黙って画面を見つめていたコツ勉猫が、ポツリと哀れみの声を漏らした。
コツ勉猫「なんか……逆にモチリちゃんがかわいそうに見えてきた……」
恋愛要素が1ミリもない、クソゲーならぬ「クズゲー」は、当然のごとく各方面から大バッシングを受けて発売禁止処分となり、モチオの会社はわずか3日で倒産した。




