第13話 第3章 夢の押しつけ 2 子供は親の所有物?
いつもの夕食後の会議。
モチオは、昼間に舞い込んだ「太い客」について、モチタとモチクロに鼻の穴を膨らませて説明していた。
***(回想)***
実はもう一人の客が、、、
モチオ:「いらっしゃいませニャ!! お客様、どうぞこちらへ!!」
現れた身なりの良い男性を見るなり、モチオはショウタの時と比べて
手のひらを返した。
ボロ倉庫ではなく、勝手に最新家電の並ぶリビングへと案内する。
モチオ「コツ勉猫さん! 何を突っ立ってるニャ! 業務スーパーで一番高いコーヒーをお出しするニャ!!」
コツ勉猫「……業スーで一番高くても、安いですわよ! もう!!」
モチオ「ほら、がり勉猫もネコロボも席に着くニャ! 重要な商談ニャ!!」
がり勉猫「(……身なりが良いからって。モチオさん、絶対詐欺に引っかかるタイプですよ)」
ネコロボ「(ご安心ください。詐欺師は、詐欺師を騙せません。ビビビ)」
モチオ:「ほうほう、、子供に勉強させたいと、、わかります わかりますよ お父様のご心労を!!」
がり勉猫「・・・・・」
***(現在)***
モチタ「……で、その客がショウタ君のお父さんだったの?」
がり勉猫「そうです。依頼は『息子を医学部に入れるため、野球を諦めるよう説得してほしい』というものでした、小学4年生なら進学塾に行く時期ですからね。」
ネコロボ「『野球をさせてほしい息子』と『勉強をさせたい父親』。 完全に矛盾した二つの依頼が、同時に当相談所に舞い込んだことになります。」
モチタ「で、モチオはどうするの?」
モチオ「当然ニャ! 親は子供を導く責任があるニャ! 親は絶対ニャ!! 令和の子供は甘すぎニャ! 口答えするなら蔵に閉じ込めて反省させるのが一番ニャ!!」
モチクロ「いつの時代だよ……。昭和飛び越えてもう明治だよ……」
がり勉猫は、指で綺麗な『円』を作って囁いた。
「……着手金10万。成功報酬、50万です」
モチタ「またーーー!! この前の500万でだいぶ潤ったでしょ、あ……!」
…………!!
モチタは、モチオに「500万の着服」を隠し通すよう口止めされていたことを思い出し、凍りついた。
モチオ「……この前? 潤った? ……何の話だニャ。おい、モチタ」
モチクロ「あ、あ、あれだよ! 500万のために必死で動いて、結局返しちゃったでしょ? だから『潤った』んじゃなくて『懲りた』でしょ、の間違いだよね! モチタ!?」
モチタ「う、、、うん、、、そう、、、そう、、、」
モチタは高速で首を縦に振った。
周りは一瞬凍ったが、、、モチクロのファインプレーにより安堵に変わった。
モチオ「なんか、、、みんな隠している、、、ような、、、あやしい、、、、、」
でも!!!!
コツ勉猫が割り込む
「具体的にどうするの? お父さんの依頼は受けちゃったし、、、ショウタ君の依頼も、、、、、これ完全に相反関係です。」
がり勉猫「厄介です確かに!!!」
ネコロボ「確かにそうです、通常の物語では、どうしても野球がしたい子供、医者になるように強要する親の構造です。 そして子供の夢を見守ってあげて!!!が オチですが、、、」
がり勉猫「そうなんです、ショウタ君は 父親の夢を理解し、期待に応えたい気持ちがある。 一方、お父さんもショウタ君の夢を応援したい気もあって、なかなかお互いに強く言えないようです。」
モチタ「そうなんだよねー だから厄介なんだよーー」
うーーーーん、、、、、、
みんなは考え込んでしまった。
モチオ「あほか!! どっちの夢をかなえるのが! モチオ相談所ニャ!!! お前らは小さいネコニャ!!!大きく視野を広げるにゃ!!! どっちの夢もかなえてあげましょうニャ!!!」
モチオは熱弁する
「何のために 左手、右手の2つあると思う?」
がり勉猫「さあ、、」
ネコロボ「まさか、二つ手に入れるためとか、、、」
モチオ「それは…」
それは?
モチオ「そこに手があるからニャ!!」
え?
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
モチオ「さ、 仕事 仕事…」
モチオは大滑りして編集点を無理やり作った。
モチタ「いや、、、、」
モチクロ「だから、その相反の問題どうするのさ、、」
ネコロボ「意味不明なこと言って、両方から報酬をもらいましょう、
と言いたいことだけは、理解できます。」




