第117話 第24章 傷のある宝石たち 3 表層の正義
ネコロボ:「解析完了。心拍、発汗、視線の揺らぎ……すべて正常値。証言に嘘は見当たりません」
ネコロボが淡々と嘘発見器のデータを報告した。
トシロウの話によれば、不適切な言動など身に覚えがまったくないという。
しかし、現場では過酷な現実が彼を追い詰めていた。
業務上、園児の着替えやお漏らしの対応をする際の「目つき」を執拗に指摘され、担任から外され裏方へ。
さらには身も蓋もない「教師同士の不倫疑惑」までが尾ひれをつけて広まっていた。
園長は彼の献身的な勤務態度を知っており、慰留に努めたが、トシロウは決断した。
トシロウ:「私が居続けることで、子供たちが偏見や噂にさらされる。それが一番耐えられなかったんです……」
彼は実質的な自主退職を選んだ。
モチオ:「ふん、どこぞの暇な連中が、あることないこと喚き散らして、真面目な人間を噂の玩具にしたってわけか。反吐が出るぜ」
がり勉猫:「……そういえば、思い出しました。あの幼稚園、以前園児が餅を喉に詰まらせて救急騒ぎになった際、適切な応急処置で最悪の事態を回避した職員がいたとか」
トシロウ:「あ……それは私です。大学時代は水球部でしたし、バイトでライフセーバーや屋形船の手伝いもしていたので、救急救命の手順は一通り叩き込まれていましたから」
コツ勉猫:「そうだったのね。あの園の運動会は地域でも有名。巨大な熱中症対策テントの設営、大旗の演舞、大玉送り……。男性教諭が一人しかいないから、あなたが支えていたのね」
トシロウ:「いえ、力仕事は……嫌いじゃありませんでしたから」
モチオ:「おい、トシロウ。お前が白なのはわかった。で、依頼は何だ? 園に戻してくれってか? なら裁判所へ行け」
トシロウ:「いいえ。私はもう、普通のサラリーマンになります。依頼したいのは……これです」
トシロウが差し出した一冊のノート。モチオがそれを奪うようにして捲り、目を走らせる。
トシロウ:「そのノートの内容を、保護者の方々に伝えてほしいんです。きっと今後の役に立つはずですから。私はもう、保護者にも、子供たちにも、二度と接触しません」
一夜明けた。
ピンポーン
モチオが立っている
モチオ:「おい、リンゴ幼稚園の家庭訪問ニャ 開けろ」
保護者:「はい…」
モチオ:「お前のところの ミカ、おねしょが直らない、理由が知りたくないか? 」
保護者:「はい…」
モチオは手を差し出す「1000円ニャ」
モチオ:「どうも CMに出てくる犬が怖いらしい、 夜にテレビを見ると夢に出てくるらしい 以上だ。」 1000円を受け取る
次
モチオ:「お前のところのダイゴ なんか元気ない、違うか?」
「犬が飼いたいらしいが 反対されると思ってるからだ、よく話し合え」
1000円を受け取る
次
モチオ:「お前のところのショウスケ 最近暴れてる 違うか?」
「あれは弟の赤ちゃんにに鉛筆を刺そうとしたんじゃない、弟が鉛筆をもって危ないから取り上げたんだ それをお前は勘違いしてショウスケを怒った。それを気にしている。 後でちゃんと 謝れ」 1000円とお菓子をもらう。
次
モチオ:「お前のところのナノカ 時々 幼稚園に行きたがらない 違うか?」
「あれは 緑の服が男の子みたいで嫌だという理由だ お気に入りの水色に全部統一しろ」
1000円もらう。
ふー 儲かったぜ。
事務所に帰る
がり勉猫:「あれ? モチオさん 今までどちらへ?」
モチオ:「いや、、 なんでもない。」 ノートを見ながらブツブツ、、
「それにしても、細かい 他のクラスのことまで書いてる 今日で3万だ あと3万2000円は稼げるな、、、このノートで、、、フライドチキン食い放題ニャ!」
翌日
モチオ:「なんでネコロボついてくる」
ネコロボ:「がり勉猫さんが怪しいのでついていけと、、、」
モチオは必死で走った、走った、走った。
モチオ「馬鹿め!! そんなこともあろうかと、 GPSがついていると思われる
ものは全部家に置いてきたわ!! ネコロボもGPSがないと追ってこれまい!」
ネコロボ「…」
ネコロボを巻いた。
ふー
ピンポーン
がちゃ
しかし出たのは
がり勉猫!!!
がり勉猫:「やっぱり! 情報売って金稼いでるネコがいるって情報が入ってましたよ ネコロボから次はマリンちゃんの家だろうと連絡入りましたからね!」
コツ勉猫:「先回りして成功ですわ! ノート返しなさい!」
モチオ:「あの ポンコツロボ!余計なことを! いやニャ!いやニャ! これは俺の金の成る木にゃーー!!」
モチオは逃げた。
やっぱりモチオはクズ猫だった。




