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第114話 第23章 善意と善意 完  5 自由の逆襲

モチオ「ミユキ! どういうことニャ!」


*「どういうこと」の表現については第134話の続きであり、実際は第12話が削除されたために実際は第133話であり、その……。


コツ勉猫「もういいです!」


ネコロボ「注釈だけで今回が終わりそうですからね。ビビビ」


殺意に近い冷気が渦巻く事務所。


モチオ「なんでSNSで俺たちのこと晒した? 規約を見ただろうニャ」


ミユキ「私、ちゃんと悩んでますって伝えたくて。ちゃんと向き合いたくて……」


がり勉猫「向き合うために規約を無視して晒すんですね。随分な自分勝手だ」


ミユキ「そんなつもりはありません!」


モチオ「おいミユキ、タダで済むと思うなよ。ここにいる『牛乳瓶底眼鏡兄弟』が法的な手続きに動いてるからニャ」


ミユキ「それだけは許してください!」


がり勉猫「いいえ。こちらにも生活がある。人生がある。あなたの『情』にほだされるほど、我々は人間を信用していません」


ミユキ「私はどうなるんですか!」


モチオ「お前、好き勝手しておいて最後まで自分、自分、自分ニャ。こっちは大迷惑なんだよ!」


ミユキ「決して悪意はありません! 決して……!」


モチオ「許してほしいか?」


ミユキ「はい! もちろん!」


モチオ「じゃあ……お前を動画で晒したあの男を、お前は許せるか?」


ミユキ「え……?」


がり勉猫「あなたが今言った言葉、そのまま返しますよ。その男の人も、決して悪意はなかった。……違いますか? 『悪意がなければ何してもいい』なんて、あなた本当に大学生ですか?」


コツ勉猫がモチオを見つめ、モチオが深く頷く。


コツ勉猫「許すかどうかを決めるのは、あなたじゃないんです。それを決めるのは、被害を受けた私たちです。……ね、モチオさん」


モチオ「そうニャ。お前に『俺たちが許すかどうか』をコントロールする権利はない。話は以上だ」


ミユキは絶望した顔で席を立った。


モチオ「ま、知らんけど。詳しくは法廷で眼鏡兄弟が説明してくれるニャ」


がり勉猫「ネコロボ、煽った人間は全員特定できていますか?」


ネコロボ「はい。完了しています」


コツ勉猫「さあ、お兄様。行きましょう」


ミユキ「……そんなことしたって、費用対効果ないでしょ? 馬鹿げてるわ!」


モチオ「費用対効果を喚くのはお前の勝手な価値観ニャ。お前大学生だろ? わからんのか。裁判なんてのはニャ、自分でも起こせるんだ。5万もあればな。これからもっとお手軽になるし、法整備も進むんじゃねーか。……知らんけどニャ」


がり勉猫「費用対効果を気にするのは貴方の自由。費用対効果を気にしないのは私の自由。……そういうことです」


モチオ「次の客だ! 終わりだ、帰れ!!」


ミユキは追い出されるように帰っていった。


入れ替わりで、新たな依頼者が入ってくる。


相談者「あのっ! アイドルを『ブス』ってSNSで言ったら、ファンから総攻撃を受けて晒されて困ってるんです!」


モチオ「そっか。……それはかわいそうだな(棒読み)」


相談者「そうでしょ!!」


モチオ「そのアイドル、お前に何かしたか? 俺はファンでも何でもないが……。でもお前は、そのアイドルを『ブス』だと世界に晒した。違うか?」


相談者「そんなの私の自由じゃんか! ブスって言っても!」


モチオ「そうだな。自由だニャ。……でも、このSNSの反応のように、お前が『顔だけじゃなく心もブスだ』と周囲に言われるのも、また自由だニャ」


相談者「なっ、こんな嫌がらせの肩を持つの!?」


ネコロボは相談者に近づく


ネコロボ「……スマホを見せてもらえますか? 規約です」


相談者「えっ?」


ネコロボは無機質な手つきでスマホを受け取り、モチオに渡す。


相談者「なっ……! 相談をライブ配信するのは私の自由じゃんか!!!」


モチオは画面の向こうに言う


モチオ:「ライブ配信か、、 おいおまえら! 自由は結構だ 俺も自由だ お前も自由わかるか? 自由と自由は衝突を避けられないんだ! わかるか? お前の自由は俺の不自由 俺の自由はお前らの不自由だ。 自由がぶつかったとき、起こるのは 戦争だ、戦争を避けるにはどうしてる?


スパチャが来る


「ルールを守る? 当たり前じゃん」


モチオ:「そういうことだ、じゃー 戦争に巻き込まれないためには?」


無視、関わらない。


モチオ「こいつは今、俺の相談所の規約を破ってる。 俺は不自由だ

お前らどうする? 俺は訴えるぞ 加担したやつ一人残らずだ。 

しかし俺は優しい。30秒、時間をやる どうするか考えろ。


3名はログアウトした


モチオ:3名は賢いな 訴訟はエンタメじゃないぞ、実名住所全部さらされる

それが裁判だ。裁判はな 誰もが閲覧自由だ。 止めようがないぞ!」


一斉に全員が脱落した



モチオ:「お前のオーディエンスは賢い人間だな。 安心した。」


相談者:「もう誰もいないんだから! 返してよ!」


相談者はスマホを取って帰ろうとする。



モチオ「法廷で会おう。」


相談者「何にもなかったじゃん! そんな事で訴える 馬鹿じゃない?」


モチオ「安心しろ 俺は馬鹿だ」


相談者「そんな程度で許してよ!!!!」


モチオは口癖の言葉を言う


「晒すのはお前の自由だろ? 訴えるかどうかは 俺の自由だ」



**************************


誰しも自由は保障されている


それを表現する人も煽る人たちも自由は保障されている


それと同じように


法的に訴える自由も保障されている


自由とはつまり相互干渉


ルールは互いの自由を保障するために存在する


第23章 善意と善意 完


***************************


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