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第五章 真実の地、富士山へ 58話【黎明の咆哮、新たなる戦いへ】
富士山の地下深層部に仕掛けた爆薬が、一斉にその火蓋を切った。
地響きとともに、軍が隠し持っていた実験施設は内部から崩壊し、木っ端微塵となって消滅した。全員が無事に屋外へ脱出したことを確認し、隊士たちは安堵の吐息を漏らす。
山頂から昇る朝日が、戦い終えた彼らを眩しく照らしていた。暗い地底で血と瘴気にまみれていた隊員たちにとって、その光は何よりも尊いものに感じられた。
近藤は、朝日を背に立ち、集まった隊士たちを見回した。その背中には、血塗られた戦いの勲章と、これから背負うべき重責が宿っている。
「よくやった。……ここは、奴らの広大な計画の一角にすぎねぇかもしれねぇ」
近藤の声は、朝の静寂を切り裂くほど力強く、そして穏やかだった。
「だが、俺たちは日本を守るため、民を守るため、これからも戦い続ける。たとえどれだけ泥を被ろうとも、この国から全ての膿を出し切るまで、俺たちの戦いは終わらねぇ!」
近藤の熱い檄に、隊士たちの胸から、限界まで高まった闘志が溢れ出した。
「応ッ!!」
山々に響き渡る咆哮。それは、単なる軍事施設を壊した達成感ではなく、自分たちの正義を貫き通すという誓いだった。
富士の麓で結ばれた絆と決意を胸に、新選組の新たな旅路が今、始まった。




