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紅蓮の絆 —果てなき戦記—  作者: 縷禾
第五章 真実の地、富士山へ
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第五章 真実の地、富士山へ 57話【断罪の果て、膿を吐き出す時】

粉砕された奥の部屋で、総統は瓦礫に埋もれ、腰を抜かして震えていた。もはや逃げ場はなく、周囲を取り囲むのは新選組の隊士たちの冷徹な視線だけだった。


近藤はゆっくりと歩み寄り、その大きな手で総統の首根っこを掴むと、力任せに壁へと打ち付けた。足が宙に浮き、窒息しかけてバタバタともがく総統を、近藤は地獄を見るような目で見下ろす。


「わしを殺しても……研究は止まらん……っ。日本が他国に……肩を並べるためには、これが必要なのだ!」


総統の言葉に、近藤の目から怒りの炎が溢れ出す。首を絞める手に、さらに力が入った。


「まずは、お前からだ。日本に巣食う膿をすべて吐き出すまで、俺たちは止まらない。バケモノも、それを創り出した貴様らも、すべて断ち切る」


その時、無線機から山南の冷静な声が響いた。


『待ってください、近藤さん。その男は、軍の全容を知る貴重な生き証人です。殺さずに引き出し、白日の元へさらしましょう。世間に全ての罪を告発するのです』


山南の提言に、近藤は一瞬だけ総統の顔を睨みつけ、そして忌々しげにその身体を地面へ投げ捨てた。総統は荒い息を吐きながら、床に崩れ落ちる。


「藤堂、こいつを縛り上げろ。吐くまで責めて、出口を突き止めろ」


「了解です!」


藤堂平助が即座に駆け寄り、縛り上げる準備にかかる。

崩壊していく富士の深淵。しかし、新選組の戦いはここで終わるわけではない。真の敵はまだ、日本の深層に根を張っているのだから。


日本を変えるために、膿をすべて吐き出させるために。新選組は、鋼の意志を胸に、夜明けの地へと歩みを進めるのだった。

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