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赤き星の震える指 ——死神を撃った男の告白  作者: beens
第4章 3月6日の銃声

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第17話 神との遭遇

 ふと、周囲の銃声が遠のいたような気がした。

 エアポケットのような、奇妙な静寂に包まれた空間。

 

 ニコライは荒い息をつきながら、一本の太い松の木の陰に身を隠した。

 心臓が早鐘を打っている。

 誰かいる。

 気配がする。

 彼はゆっくりと、木の反対側を覗き込んだ。

 

 ――いた。

 

 距離は40メートルほど。

 雪に覆われた茂みの中に、そいつはいた。

 小柄な体。真っ白なカモフラージュ。顔の半分を覆う白いマスク。

 

 間違いない。

 何千回も悪夢の中で見た姿。

 「白い死神」だ。

 彼は、ニコライの存在に気づいていた。

 いや、ニコライがそこに来ることを知っていたかのように、すでに銃口はこちらを向いていた。

 

 目が合った。

 マスクの奥にあるその瞳は、怒りも、憎しみも、焦りさえも含んでいなかった。

 ただ、氷河のように冷たく、透き通っていた。

 

(ああ、俺は死ぬんだ)

 ニコライは悟った。

 逃げられない。あの銃口から逃げられた奴はいない。

 俺の人生はここで終わる。トラクターを直すことも、母さんのスープを飲むことも、もう二度とない。

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