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赤き星の震える指 ——死神を撃った男の告白  作者: beens
第4章 3月6日の銃声

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第16話 殺戮の森

 部隊はウルリスマーの森林地帯へと突入した。

 そこからは、戦争ではなく、一方的な「殺戮」だった。

 タタタタタタッ!

 フィンランド軍のサブマシンガン(スオミ KP/-31)が、近距離から火を噴く。

 森の木陰、雪の小山、あらゆる場所から弾丸が飛んでくる。

 

 ニコライの隣を走っていたイワンが、突然、糸が切れたように前のめりに倒れた。

「イワン!」

 思わず駆け寄ろうとしてか、ニコライは息を呑んだ。

 イワンの胸から腹にかけて、一直線に赤い穴が開いていた。ハチの巣だ。

 彼は何か言いたげに口をパクパクさせ、血の泡を吹き、そして動かなくなった。

「進め! 止まるな! 死にたいのか!」

 後ろから政治将校が怒鳴る。

 ニコライは泥まみれになりながら這い進んだ。

 涙も出ない。恐怖で叫ぶ声も枯れた。

 

 ここは人間の来る場所じゃない。

 俺たちは、巨大なミキサーの中に飛び込んでいる挽肉だ。

 混乱の中、ニコライは部隊からはぐれていた。

 硝煙で視界が白い。

 自分がどこにいるのか、前がどっちなのかも分からない。

 ただ、目の前にある灌木地帯に向かって、本能だけで足を動かした。

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