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赤き星の震える指 ——死神を撃った男の告白  作者: beens
第3章 白い死神(ベラヤ・スメルチ)

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第13話 狩られる者たち

 それからの日々は、緩やかな自殺のようだった。

 兵士たちは精神を病んでいった。

 ある者は、雪の塊を見て「奴がいる!」と叫んで乱射した。

 ある者は、夜中に塹壕から飛び出し、そのまま帰ってこなかった。

 

 ニコライも限界だった。

 眠ろうとして目を閉じると、あの白いマスクの男がまぶたの裏に浮かぶ。

 食事をしていても、喉を通らない。

 

「ニコライ、俺たちは……家畜だ」

 イワンが虚ろな目で呟いた。

「屠殺場に並んで、自分の番を待っているだけの肉だ。今日か、明日か。眉間を撃ち抜かれるのを待っているだけなんだ」

 否定できなかった。

 我々は兵士ではない。狩られる獲物プレイだ。

 銃を持っていても意味がない。相手が見えないのだから。

 

 師団全体が、たった一人の男に恐怖し、足止めされていた。

 政治将校の怒号も、もはや兵士たちの耳には届かなくなっていた。

 死神への恐怖に比べれば、軍法会議など子供の遊びのようなものだった。

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