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赤き星の震える指 ——死神を撃った男の告白  作者: beens
第2章 緑の地獄

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第9話 505人目の恐怖

 焚き火を囲めない夜、兵士たちは身を寄せ合って体温を分け合った。

 その中で、ある噂が囁かれ始めた。

「おい、知ってるか。第6中隊の小隊長がやられたらしい」

「またか? 昨日は通信兵がやられたばかりだぞ」

「ああ……しかも、全員『眉間』だ。一発で」

 兵士たちの声が震えている。

 

「『白い死神ベラヤ・スメルチ』だ」

 誰かがその名を口にした。

「聞いたことがある。身長は子供みたいに小さいが、姿が見えないんだ。雪の中に溶けて、数百メートル先から心臓を撃ち抜く。スコープも使わずに」

「馬鹿な。スコープなしで当たるわけがない」

「本当だ! 俺は見たんだ、奴がいた場所には、薬莢一つ落ちていなかったって……」

 ニコライは、その話を聞きながら背筋が凍る思いがした。

 単なる敵兵ではない。

 何か、人知を超えた存在がこの森にいる。

 そいつは俺たちの恐怖を食って生きている。

 森の奥から、風の音が聞こえた。

 ヒュオーー……。

 それはまるで、死神が口笛を吹いているように聞こえた。

「来るな……」

 ニコライは心の中で祈った。

「俺を見ないでくれ。俺はただの工員だ。誰かを殺したいわけじゃない。頼むから、俺を見逃してくれ」

 だが、死神の足音は、着実に近づいていた。

 ニコライの所属する小隊が、次の標的リストに入っていることを、彼はまだ知らない。

ここまでお読みいただきありがとうございます!

読者の皆様の応援のおかげで、ここまで書き進めることができています。

もし「続編が気になる!」「応援してるぞ!」と思っていただけましたら、ぜひブックマークや、星での評価で応援をいただけないでしょうか。

皆様のポイントが、ランキングを駆け上がる原動力となります!

これからも熱い展開をお届けします!

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