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第6話 夢ーーー投影
不思議な夢を見た。
私は薪を作っていた。雪山の寒さをしのぐには、薪に火をつけて暖を取るのが一番いい。
幸い、なぜか食糧の備蓄はたくさんあったし、薪になる木や、火をつけやすい枝もあった。生きていくことに不自由はない。
そんな毎日が過ぎていく。腹が減っては食べ、薪を作り、火を熾す。
でも、どうしてこんなことをしているんだろう。生きるためだろうか。違う。生きるにしても、この生活はあまりに退屈すぎて、とても生きていこうという気力は湧かない。
じゃあ、助けを待っているんだろうか。それも違う。これだけ毎日が過ぎても助けは来ない気がするし、何より最初から――根拠はないけれど、助けは来ないという直感があった。
ある日、見慣れないものがあった。
いつも焚き火で暖を取る場所の向かい側に、誰かが座っていた。フードを目深にかぶっていて誰なのかわからず、確かめるために覗き込んでみる。
そこにいたのは、憔悴しきった私自身の顔だった。喉に、ほんの少しだけ、切り傷がついている。
*
そこで、目が覚めた。
夢を見て、それが記憶に残ること自体は珍しくない。いつもなら「変な夢を見たなあ」で済むところだ。
だけど今回は、なぜだろう。嫌な予感がして、汗をかいていた。




