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お互いさま

な、永瀬さんが私の手を握っている!


……じゃなくて、今なんて?


お付き合い――?


憧れ続けた、あの永瀬さんと私が?


最初に思ったのは、


「恐れ多い」


だった。


なのに、でた言葉は――



「でも……

私、変態ですよ?」


あ――!


しまった、


間違えた―――!!


キョトンとする永瀬さん。


次の瞬間、大爆笑した。


「――くっ、もう、相沢さん、面白すぎますっ!」


「そんなあなたのことが好きですよ。毎日楽しそうじゃないですか。」


笑いながら答える永瀬さん。


そうですか?


そんなあなたは仏すぎます……。


「それに…、変態度なら、僕も負けてませんよ」


「相沢さん、ノート見たでしょう?相沢さんだけ、他と比べて情報の量がおかしかった。」


「入社してから、みなさんのことを覚える為に記録していたのですが――、気づけば、あなたのことばかりになっていました。」


サラリと凄いことを言った。


そして、あのノートにはそんな秘密があったんだ。


「ね、お互い様ということで、どうですか?」


握る手に、力が込められる。


変態の方向が、ちょっと違う気がするけれど……、


……そっか。お互い様なら、いいのかな?


完全にキャパオーバーした私は、


ぼんやりした頭で、コクリと頷いた。



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