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気になるノート
永瀬さんの腕の中から、なんとか脱出した私。
ふう。
危なかった……。
いや、惜しかった??
ちょっと名残り惜しい気もするけど、そろそろ帰らなくちゃ。
永瀬さんの額に、持ってきた冷えピタを貼った。
残りの、風邪の便利セットは置いていこう。
置き場所を探すと、
サイドテーブルを見つけた。
よしよし、ちょうど良い感じに置けそうだ。
メモを貼り付けて、置こうとすると――、
あ、ノートが置いてある。
開いてあるノートを、なにげなく見ると――
――会社の人や取引先の人の名前と特徴が、ずらっと書いてあった。
永瀬さん、覚えるためにこんなに努力していたんだ……。
影の努力に胸がいっぱいになった、その時。
ん?
『相沢はるかさん』
私の名前だけ、別のページにタグがついていることに気づいてしまった。
ど、どうして私だけ??
そのページを見てしまおうか悩んでいると、
「う……ん」
永瀬さんが寝返りをした。
「!!」
ビクッとした私は、ベッドの横に便利セットを置くと、足早に家を後にした――。




