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この世に一人だけの錬金術師~物作り好きのゲーマーが家族のためにアイテム革命起こします!~  作者: 鳥助
第四章

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94.素材採取二日目

 朝、屋敷の前にはたくさんの子供たちが集まっていた。みんな、リュックを背負って、とても嬉しそうな顔をしている。


「じゃあ、みんな。行こうか」


 私がそう言うと、子供たちは声と手を上げた。これだけ元気があれば、一日中だって動き回れそうだ。


 子供たちを先導をして、屋敷を発った。子供たちは久しぶりの遠出にワクワクが止まらないらしく、かなりはしゃいでいる。


 私も去年まではこんな感じだったなー。やっぱり、儀式の後は意識が変わってくるね。そんなことを考えていると、村に一番近い川にたどり着いた。


「ここから上流に行くよー」


 子供たちに声をかけると、待ってましたと喜んだ。そのまま賑やかな一団になり、川の上流に向かっていく。


 すると、森の中に入り、足元が岩だらけになってきた。歩きにくい地面を進んでいくと、岩の多い場所へとやってきた。


 ここならば、冷晶とぺーラーンズの根が見つかりそうだ。


「ここからは素材採取だよ。冷たい石と低木を見つけてね」

「分かった!」

「任せろー!」

「めちゃくちゃ探すよ!」


 子供たちはやる気満々だ。これだと、すぐにでも素材が見つかりそうだ。


 普段、あまり来れない川の上流ということもあって、子供たちは遊びながら素材採取をする。木の実を取って食べたり、トカゲを捕まえたり、川の水で遊んだり。子供は忙しい。


 そんな風に遊びながら上流を目指してゆっくりと進んでいく。その時、声が聞こえた。


「あっ、ゴブリンだ!」

「よっしゃ! ゴブリン退治だ!」

「行くぞ、みんな!」


 ゴブリンの声にいち早く反応した子供たちが木の棒を持って駆け出していった。相変わらず、村の子供たちは逞しい。


 そんなことを思いながら、私はその後を追っていった。森の中に入ると、ゴブリンが六体ほどいたのが見えた。そのゴブリンを子供たちが囲って逃げ道を塞ぐ。


「よっしゃ! やるぞ!」

「ゴブリンは駆除だー!」

「やぁっ!」


 子供たちは一斉に飛び掛かり、ゴブリンたちをタコ殴りにする。すると、あっという間にゴブリンたちは力尽きてしまった。


「お小遣い、ゲット!」

「またゴブリン探す?」

「いや、ゴブリンはいつものところでも出来るから、今日は出来ないことをしよう」


 そんな風に賑やかに話していると、唸り声が聞こえた。ハッとして振り向くと、そこには三体の狼の魔物がいた。


「うわっ! 狼の魔物だ!」

「ルイ!」

「任せて! みんなはひと固まりになってて」


 子供たちには狼の魔物は荷が重い。子供たちが一か所に集まると、風魔法の力で渦状の壁を作る。これで、狼たちは子供たちを攻撃出来ない。


「ガウッ!」


 その時、狼たちが飛び出してきた。


「やりやすくしてくれて、ありがとう!」


 指輪に魔力を通し、火魔法を発動させる。すると、大きな火球が生まれ、狼に向かって飛んでいく。その火球を避けきれず、狼に直撃した。


 ドォォンッ!


 途端に火球は爆発した。狼は吹き飛ばされると、地面に転がり動かなくなった。


「まぁ、こんなもんだね」

「すげー! ルイ、カッコいい!」

「今の魔法だよね!? すごーい!」

「ルイが一番強いじゃん!」


 子供たちを守っていた風を解除すると、一斉に群がってきた。褒めたたえてくれて、とてもいい気分だ。


「さて、魔物退治もいいけれど、私の手伝いはどうしたのかな?」

「あっ! すぐに戻るぞ!」


 私の言葉に子供たちはすぐに反応して川まで戻っていく。私もその後を追うと、子供たちは川に散って素材探しを始めてくれていた。


 私も一緒になって素材探しをする。しばらくすると、数人の子供たちが集まってきた。


「これは、素材?」


 そう言って、様々な石を差し出してきた。私が一つずつ鑑定をしていくと――。


【冷晶】


・川周辺に転がっている石。


・気温が低く、とても冷たい


「これ! これが私が探していたものだよ」

「おぉ、これか!」

「じゃあ、同じものを探せばいいんだね」

「次は私が見つける」


 冷晶を手に持つと、それを子供たちに見せる。子供たちは探すものが分かったと言い、また散らばっていった。


 これで、多くの素材が見つかると助かる。冷晶はあの子たちに任せて、他の子たちにぺーラーンズの根を探してもらわないと。


 そう思っていると、岩場に登っていく子供たちの姿が見えた。かなり身軽で、急な断片もすいすいと登っていく。


「ルイー! ここまで登れた!」

「凄いね! 危険じゃない?」

「全然平気! あっ、あそこに小さな木がある」

「あそこにもあるぞ!」


 岩場に上った子供たちが低木を見つけたようだ。そのまま移動して、低木の近くに来た。すると、その低木を抜き去った。


「ルイー! 今、渡すねー!」


 そう言って、低木を投げてきた。慌てて、それらを受けとった。三つの低木を鑑定していくと、その内の一つが――。


【ペーラーンズの木】


・岩場に生える低木


・その根は食用に出来、辛み成分が含まれている


「あっ! この木が欲しかった木だよ!」

「本当!? だったら、他にも探すね!」

「よっしゃ、競争だ! 誰が一番多く見つけれるか!」

「いや、誰が一番大きい物を見つけられるかだ!」


 すると、子供たちは素材採取も遊びに変えてしまう。岩場をピョンピョンと飛びながら、岩場を渡り歩いていった。


 本当に子供は凄い。めちゃくちゃ体力はあるし、凄く動いてくれるし。まぁ、私も子供のようなものだけどね。


「よし、私も負けずに見つけなくっちゃ」


 腕まくりをして、川の方へと向かっていく。子供たちには負けていられない。

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この世に一人だけの錬金術師~物作り好きのゲーマーが家族のためにアイテム革命起こします!~

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