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literalconnotation ─ なみだの魔法円から現れたのはあたしでした。

作者:有城 沙生
最新エピソード掲載日:2026/11/05

大好きな夫の、
小さな裏切り。
浮気。

……小さくはないか。

まあ、それを問い詰めた夜。
28歳会社員のあたしは、
「ここじゃない、どこか」を口にした。

溢れた涙が、足元で水たまりを作り、
つい、足先で引き伸ばしてみた。

ただ、それだけだったはずなのに。

気がつけば、あたしは子どもの頃の自分になっていた。

自称悪魔のヴィザーゴは、
作り物みたいに綺麗な顔で、
ありえないくらいのフランクさで言う。

「僕が作ったんだ。どう?」
……何をかな?

狐と山羊の人外は指を鳴らし、まるで魔法みたいな事象を見せつける。
説明は、ない。
呪文は知ってるものばかり。

異世界、というにはあまりにもデジャ・ブ。

あのーまず。
ここがどこなのかだけでも、
教えてくんないかな?
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