表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
46/102

『世界樹継承者』

──ドォォォォォン!!


ブレイブ・ブルームがアーク・ギア外壁へ突入した。


金属の扉を突き破り、火花を散らしながら内部通路を滑走する。


警報が鳴り響く。


──WARNING WARNING.


『中枢区画へ侵入者確認』


『排除部隊、出撃』


春は操縦桿を握りながら叫ぶ。


「止まるなぁぁ!!」


後方では機械兵たちが追撃してくる。


浮遊ドローン。


機械騎士。


レーザー砲。


まるで巣の中へ飛び込んだみたいだった。


ノアが前方モニターを見る。


「左!!」


春が急旋回する。


──ズガァァン!!


直後、巨大レーザーが通路を貫いた。


壁が溶ける。


熱風。


春は歯を食いしばる。


「怖すぎるだろこの城!!」


ノアは震えながらも必死に道を示す。


「この先に中枢エレベーターがあります!」


その瞬間。


通路の天井が開いた。


──ガコン!!


巨大な影が落ちてくる。


四本腕。


黒い重装甲。


胸に巨大コア。


赤いマントみたいな機械布。


春が目を見開く。


「またデカいの来た!?」


機械の声が響く。


『機械四天王、《殲滅卿ディアボルト》起動』


巨大兵器が着地する。


衝撃で通路が揺れた。


ディアボルトの赤い瞳が春を捉える。


『世界樹継承者確認』


四本の腕が、それぞれ武器へ変形した。


剣。


砲台。


チェーン。


巨大ドリル。


リリィがいたら絶対泣いてるレベルだった。


春は苦笑する。


「ほんと趣味悪いな……!」


ディアボルトが高速で迫る。


──ドゴォォン!!


巨大ドリルが振り下ろされる。


春はギリギリ回避。


ブレイブ・ブルームが壁スレスレを滑る。


ノアが叫ぶ。


「このままじゃ追いつかれる!」


春は周囲を見る。


狭い。


この速度じゃ戦えない。


その時。


世界樹剣が光った。


──パァ……


春の視界へ、通路の構造が浮かぶ。


上部パイプ。


蒸気圧。


エネルギーライン。


春はニヤッと笑った。


「……使える!」


ノアが驚く。


「春?」


春は操縦桿を倒す。


ブレイブ・ブルームが急上昇。


ディアボルトも追ってくる。


その瞬間。


春は剣を振った。


「はぁっ!!」


風の斬撃。


上部パイプを切断。


──ブシュゥゥゥ!!


超高温蒸気が噴き出した。


ディアボルトへ直撃。


『高熱異常』


動きが止まる。


春はさらに突っ込む。


「今だぁ!!」


ブレイブ・ブルームの加速。


一直線。


ディアボルトの胸部コアへ。


『迎撃──』


「遅ぇぇ!!」


世界樹剣が虹色に輝く。


──ズバァァァァン!!


コアを貫いた。


ディアボルトの赤い瞳が激しく点滅する。


『機能……停止……』


巨体が崩れ落ちた。


──ドォォォン!!


爆炎が通路を埋める。


春は息を切らしながら前を見る。


「やった……!」


だが。


その瞬間。


アーク・ギア全体が赤く点滅した。


ノアの顔色が消える。


「まずい!」


終焉砲のエネルギー反応が急上昇する。


『発射シークエンス最終段階へ移行』


春が青ざめる。


「間に合わない!?」


その時。


前方の巨大扉がゆっくり開いた。


──ゴゴゴゴ……


その先。


巨大な円形空間。


無数のコード。


回転する歯車。


そして中央に。


銀色の玉座があった。


そこへ座る、一人の存在。


銀色の長髪。


機械の王冠。


赤い瞳。


半分機械の身体。


オメガ。


静かに、春を見下ろしていた。


『ようこそ』


冷たい声。


でも。


どこか悲しそうでもあった。


『世界樹継承者』


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ