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ラトゥナ・ケートの児童文学集

群青の姉妹〜婚約破棄で燃え尽きたお嬢様を、十五歳の侍女見習いが守ります〜

作者:宝田旗子
最終エピソード掲載日:2026/08/06
この物語は、婚約者のために生きてきた令嬢が、妹同然の侍女に支えられ、もう一度自分の望みを取り戻すまでのお話。

十年以上、公爵夫人となるための努力を重ねてきた伯爵令嬢コーデリア・アーエルス。

しかし婚約者のグリードは、サージェッツァ皇女へ求婚するため、一方的に婚約を破棄してしまいます。

「長い間、よくやってくれた」

その一言で、積み重ねてきた未来を失ったコーデリアは、何を尋ねられても「どちらでも構いません」としか答えられなくなりました。

食事にも、衣服にも、大好きだった物語にも、望みを示さない日々。

そんな彼女のそばに残ったのは、十五歳の侍女見習いリーンでした。

幼い頃、同じ青い髪と瞳を持つリーンへ、コーデリアは言いました。

「同じ色だから、私の妹よ」

答えを急かさず、髪を梳き、冷たい水を替え、好物のアップルパイを用意するリーン。

けれど三週間後、皇女との間に「行き違い」があったグリードが、当然のように復縁を求めて寝室へ押しかけます。

公爵令息と侍女見習い。

逆らってよい相手ではないと分かっていても、リーンは震える足で、もう一度コーデリアの前へ立ちました。

かつて守ってくれた姉を、今度は自分が守るために。

記すのは、わたくし、ラトゥナ・ケートでございます。

本編の時間を巻き戻して、本編の裏側も描いたサージェッツァ皇女視点の第3話幕間投稿しました。
本編前後編+皇女視点の幕間、全3話完結
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