Log_47
過去が無い人間は、どうやって過去を振り返ればいいのか。
記憶を捏造する?それとも、諦めて『新たな名前』として世を歩む?
違う。
振り返る必要などないのだ。
記憶が無い事をメリットと捉え、広がる空白から色を重ねる。
積もり積もった悩みは全て無に帰したのだ。これ以上幸福なことは無い。
そして送った未来で過去が生まれたのなら、それを大切にすれば良い。
無理に暗闇に足を進めても良いことは無い。たまには、そこから逃げて。『今』という人生を謳歌すれば、それで良いのだと。
いつだって、そうやって。
彼女が歩く道からは、色とりどりの軌跡が生まれていた。
Knock ,knock . Hello, you! _│
「と、いうわけだ」
「そうだったんだね! いやぁ衝撃の事実ですよこれは」
何十枚にも折り畳まれた手紙を拝見し終えた心。頷きながら、それを元あった封筒へと丁寧にしまう。
「……」
俺が過去を明かしても、心が大して反応を示さないのは……何となく予想が着いた。
そう思って、淹れたての熱いお茶を一口飲んだ。
「というか、何で急に? 別に言わなくても良かったのに」
心は首を傾げ、最後の便箋を折りたたむ。
「いや……星煌に話したから、お前にも話さなきゃなんねぇなって」
諒は気まずそうな顔で心へと言う。
「星煌知ってるの!? 抜け駆けされた!!」
「一日しか変わんねぇよ」
泣き叫ぶ心をチョップで黙らす。先か後かなどは関係なかった。
「そっかぁ。じゃあいっか」
心は表情をコロリと変え、まとめ終わった手紙を紐で結んだ。
「……」
こいつには、裏表がない。口から出る言葉は全てが鮮やかで、表に出る感情は素直な物。
「緊張して損した」
気が抜けた諒は、ソファーに座る心の隣に堂々と腰掛ける。
「え?」
「はぁ。心、お茶」
「さっきまで立ってたじゃん! なんで座る前に取らないの!?」
片手で催促する諒。心は珍しく正論をぶつけ、堂々とした態度でコップを差し出す諒の手を弾く。
「この前取ってやったろ。ジュース」
「んもーー!! 諒ってほんっとうに弟って感じするよね!」
過去を見たからより一層思うのだろう。心は仕方なく席を立ち、小走りで冷たいお茶を取りに行った。
「はい! もう取ってくるもの無い?」
お茶をテーブルに置いた心は警戒して、座る前にもう一度諒に尋ねる。
「……心。『優しい』ってなんだと思う?」
大人しく従った心を見て、諒は不意に尋ねたくなった。
「え? 急に?」
「答えなかったら今度は……」「わーかったわかった!こたえる答える!」
面倒事を増やそうとする諒の言葉を止め、心は腕を振りながらかろうじて存在する広い脳内で考えを練り始めた。
「優しいかー。うーん、"みんなの事"かな!」
そして一秒で辿り着いた結論は、至って普通の褒め言葉と変わりない答えであった。
「……はぁ、そうじゃなくて」
想定していた答えとは違う回答に、諒はため息が口から出てしまう。
「え?」
「もっと具体的に言って欲しいんだ。何とかな人ーとか、何々ができる人ーとか」
『みんなの事』等という曖昧な答えを禁止し、人差し指を心の前に突き出す。
「えぇ?うーん……」
要求された条件を呑もうと心は頭を捻る。『うーん』と何度も悩み、挙句にはその場で何周も回った。
「そう言われても、私はみんなが優しいと思うよ」
それでも、心はその答えを曲げなかった。
「優しさって一つにまとめられて良いものじゃないと思うんだぁ。だって、バラバラだからこそ、違う優しさがあるんじゃん!」
否定されても良いと、笑顔で言う。
「例えばの話だよ?道端で大荷物を背負ったおばあさんを助ける時、諒はどうする?」
信号待ち、上り坂、あるいは歩道橋の前。どんなシチュエーションでも構わない。
「え?……荷物を持ってあげる」
諒は一番シンプルな、一番優しいであろう答えを言う。自分なら、まずはそうすると。
「うん! 私はそれを、優しいと思う」
困っている人がいるなら助ける。それは当然、"良い"事である。
「でも、中には力持ちじゃない人もいる。持ちたいのに持てなくて、助けられないって悩む」
小さな子。助けてあげたいけど、自分の身長と力じゃどうにもできない。
中々勇気が出ない人。誰にも助けられない様を見て、助けたいけど勇気が出ない。
「私は、その人も『優しい』と思うよ!」
それでも、心はその人達が優しいと言った。
助けてあげられなくとも、優しいと。
「なんでだ?助けてないだろ」
諒は不思議に思って首を傾げる。その行為は見殺しにしているのと大差ないのにも関わらず優しいと言える心が不思議で仕方がなかった。
「それはそうだけどさ。でも、その人はおばあさんを助けたかったんでしょ?」
「なら、優しいよ。『その考えに至った時点』で、その人は誰よりもお婆さんのことを考えてるんだから!」
本当に優しくない人なら、『どうしよう』などとは悩まない。
他人を見て、助けたいと悩んでいるのなら……その心は、優しいのだろう。
「……なるほどな」
「どう? だから私は、みんなそれぞれ違う優しさを持ってるって感じてるよ!」
そういう訳で、先程の意見に着地した。
「はは、お前らしい。でも新しい解釈だ」
諒は納得したように頷く。その言葉には妙な説得力があり、諒の考えにも響いた。
「その言葉は時に、慰めにもなるだろうな」
「?」
「なんでもねぇよ」
追求しようとする心に『ただの独り言だ』と突っぱねて、諒は冷たいお茶に手を伸ばした。
「心は」「今日はいっぱい喋るね、諒!」
「……お前が喋りすぎなだけで、喋ろうと思えば普段もこのくらい話せる」
やたらニコニコする心が鬱陶しくなり、諒は顔から笑顔を消した。
「え! じゃあ今度からそうしてね」
朝食時でも戦闘中でもなんでも良い。その場で喋りまくる諒が今から楽しみになった。
「気が向けばな」
恐らくその機会はないだろう。
「そっか! で、どうしたの?」
「いや、あー、その……」
言おうとしたのはいいものの、諒はその質問を何故か言い淀んだ。
「??」
途端に口数が減る諒。心は不思議になって、でも気になってしまう。
「…………俺の事どう思ってる?」
「え……」
暖かかった空気が一気に冷える。心の顔から笑顔が抜け落ち、若干引いたような表情で口にした。
「いやごめんな、聞き方が悪いよな、うん。別に変な気持ちはないからな」
諒は言葉を捻ったが、あいにくこれしか思いつかなかったのだ。焦りながら気まずそうな表情で心の両肩を掴む。
「そうだよねびっくりした。え、ありのまま答えていいやつ?」
「うんいい、そうだ普通に印象を答えてくれ。それだけだからな。別に変な気持ちはないからな?」
「必死にならなくても分かったから! 頭が揺れる!!」
肩を掴んだまま心の身体を前後に揺らし、諒は必死に説得RPをした。
「では改めまして」
「はい」
「俺の事どう思う?」
「全く同じくだり!!!!」
もはや美しいとも言える流れに心は大声でツッコんでしまう。
「いいだろ。さっさと応えろ」
失態を犯したのにも関わらず、諒は変わらず堂々とした態度で口にした。
「えぇ〜?? そんな事言われてもなぁ……」
心は腕を組み、うんうん唸って考え始める。印象と言われても、数少ないボキャブラリーから出てくる言葉は少なかった。
「諒は諒だからさ」
「なんか、『優しい』とか『怖い』とかの枠組みに収まる人じゃないというか……」
心は恐る恐る諒の顔を覗き見る。
よくある、人の特徴。四や十六に分けられる世の中で、分けられないと言ったのだ。
「……」
諒はその言葉を受け止め、心の中で解釈を始める。
そして、一つの結論に辿り着いた。
「お前、良い感じの言葉が思いつかなかったんだろ」
その言葉はまさに"答え"であった。
「っっっはあ!! バレてる!!!」
見抜かれた心は一拍置いた後、壮大な顔で言った。
「お前はそんな知的な事を言えない」
身を震わす心に向かって諒は容赦なく言葉を突き刺す。
「ひどい!?」
その言葉で心は逆に正気を取り戻した。
「で、でも思ってるのは本当だよ! 全く同じな性格の人なんていないじゃん!」
「諒はどこまでも諒なんだから、怖くても優しくても、それは諒の性格で、諒が持つ印象なんだから!」
「……」
表情を何度も変え、忙しないのにも関わらず……その言葉には不思議な説得力がある。
心だからか。自分の心を隠さない人間だから、こんなにも言葉をストレートに受け止められるのだろうか。諒はそう思った。
「あでも最初会った時は愛想が無い人だなって思った」
「……」
「ねぇ〜明らさまに不機嫌にならないでぇ?」
だから、こういった言葉もストレートに受け止められる。
諒の口は真っ直ぐ平行になり、『せっかく褒めてあげたのにぃ〜』と心はそのほっぺたを引っ張った。
「お前がなんでもズバズバ言うからだ」
「言っちゃダメなわけぇ〜?」
互いに口をもにょもにょと動かしながら、いつも通りになってしまった口論をする。
「いや、ダメじゃない」
「ダメじゃない!?」
だが、意外にもその口論は諒の一言ですぐに終結した。
「あぁ。お前も、そういう『性格』だからな」
そういったハッキリとしたストレートな性格である事も、自身がそれを受け入れてる事も。
「おぉ! 言ったことがちゃんと伝わってるね!」
心は嬉しいのかその場でピースをし、満面の笑みを見せながらその指を何度も上げ下げした。
「お前の言い分はだいぶしっくりきたよ。星煌に聞いた時よりな」
「ほんとに!? やったぁ私の勝ちぃー!」
そう言って心は自身が考えた意見の美しさに惚れ惚れし、今の会話を思い出せるように頭の隅に閉まっておいた。
「じゃああのね、諒は私と星煌の事どう思うの!?」
心は身体を乗り出し、諒に急接近する。興味津々だというオーラが漂っていた。
「は?」
小さな声で言った諒は、今ので会話を終わらせようと思っていた時に飛び込んできた予想外の言葉に思考が止まる。
「いいじゃん答えてあげたんだからぁ」
心はいつになく口角を上げながら自身の印象を楽しみに待っている。
もはや逃げ場など無いと悟った諒は、大人しく心について考え始めた。
「……お前は……『明るい』よ」
頭を捻った諒の口から出てきた言葉。顎に手を乗せ、口を半分塞ぎながら言う。
「ほんと? どのくらい?」
「あそこの電球くらい」
諒は天上にある小さな電球を指差す。それは四人しかいないこの家の一角をひたすらに灯している。
「思ったよりしょぼい!」
所詮自身の明かりはその程度なのか、と心が落ち込みそうになった時だった。
「しょぼいくらいで良いんだよ」
諒は"そうじゃない"と、輝く明かりを目にしながら言う。
「あんなちっぽけなライトでも……この"家"を、"家族"を明るくしてる」
「それぐらい価値のあるものだよ。お前は」
それは何者にも変え難い尊いものであり、心にしか持ちえない輝きだと言いたいのだ。諒はなんの恥ずかしげもなく言った。
「え」
「え」
なにやら呆然としている心の反応に、言葉選びを間違えたかと諒は焦る。顔色を伺う為に横を向き、心の顔を見た。
「ゆ、諒って、私のこと、私達のこと家族だと思ってるの!?!?」
心は明るく動揺したような声で、はわわと口を震わせていた。
「……」
「キャー嬉しい!! そうだもんね、私たち同じ家に住んでるもんね!」
心は諒の両手を取る。口からハートが飛び出そうな程嬉しそうに言っていた。
「……揃って同じような事を」
やはり思っていたのと違う反応に諒は呆れ、一瞬でも心配した事を損する。
「じゃあ私がお姉ちゃんだね!! 諒くんよ!」
「それはやめろ。絶対にやめろ」
諒は以前心に姉の影を重ねたが、今思うとそれは姉への冒涜である。諒は全力で首を振った。
「じゃあ星煌がお姉ちゃん側か。あ! そうだった星煌の事はどう思うの!?」
「忙しいやつだな」
二転三転もする表情と話題に諒は着いて行けず、苦笑いを浮かべる事しか出来なかった。
「あいつは……あー、あいつはぁ、そうだなぁ……」
「随分熟考するねぇ」
「いや、あるにはある……というか、ありすぎて何を言えば良いか分からない」
「あれま」
心の時と比べ、諒は何とも言えない悩ましい表情を浮かべている。
「……いや、ちょうど良い。お前の意見を聞かせろ」
「え? 私?」
「あぁ。お前、あいつのことどう思う?」
諒はあくまでも参考程度に聞いた。自身が星煌の事を考えたことがあっても、他人からの星煌の考えは聞いたことが無かった。
「えぇ? 私にとっては初めての友達で、家族で……弱いから守ってあげたくなっちゃう!」
心はなにか頼み込むのかのように手を合わせ、優しいながらも満面とした笑みを浮かべながら言った。
「惚気話じゃねぇんだよ」
女子特有の甘々とした会話だ。諒はそうじゃないと一言で突っぱねる。
「ほんとに思ってるもん!!」
「へぇそうか。ちなみに、さっきの『優しい』についての質問を星煌もしたんだが、あいつはお前と"真逆"の答えを言ってたぞ」
「えぇ!?!?」
心はさっきから否定ばっかしてくる諒に対して嫌気がさしていたが、その言葉で一気に心境が変わる。
「あぁ。お前は『その考えに至ったのなら』と言ったが、あいつは『行動をしなければ意味がない』って言ってた」
「そ、そんな……私たちは一心同体だと思ってたのに」
心は狼狽え、悲しむようにソファーの背もたれに顔を埋めた。
「意味がちげぇしお前は友達をなんだと思ってるんだよ」
発言内容が被る=仲が良いとは限らないのである。
「まぁでも、そっかぁ。そだよね」
心は埋もれていた顔を上げる。なにかに納得したように呟き、頷いた。
「なんか星煌らしいかも」
「『らしい』?」
普通のあいつに"らしい"も何もあるかと諒は思う。
「なんとなくだけどね! でも、星煌はいつだって"考えて"発言してる。そして考えた結果、その答えに辿り着いたんだと思うよ」
「それに星煌って、発言する前に『あー』とか『えー』とかよく言うじゃん」
心は出会ってから今までの会話を振り返る。最近は少なくなったが、出会った当初は考えるようにそう言っていた。
「あ?……そうか? そうでもねぇだろ」
諒は思い当たる節が少しはあったが、それでも全体と比較すればそんな事はないだろうと否定する。
「いーーーや絶対にそうだね。星煌はうちが一番見てるから」
「はーいすごいなー心はー」
「雑!!!!」
諒は別に張り合う気がないので適当にあしらい、心はいつになく雑な対応をされ意気消沈した。
「諒はどう思うわけ!?」
「俺が? 何をだよ」
「星煌の事だよぉ!」
そもそもの話題の根幹を忘れている諒に心は必死に言いかけた。
「え? いやあいつはなんの尖りもない普通のやつだろ。俺に比べたら一般以下」
諒はつらつらと、褒め言葉とも暴言とも取れる言葉を羅列する。
「見下してる!?」
「いや、貶してる」
「酷い!!」
出てくる言葉が褒め言葉ではない事実に心は本人以上に悲しくなってしまう。
「そんで戦闘も出来ない。頭が回る訳でもないが、たまに核心を突く発言をする。多分そんなに努力する人間ではなく、何かと受け身。意見も言わず、他人に流されている。稀に、分かりやすい顔をする。そして、まぁ、普通」
「え、えぇ……急に饒舌」
「言っただろ? 『ありすぎて何を言えば良いか』って」
少し引いた心にデコピンを入れ、諒は腕を組んだ。
「でも、やる事は同じだ」
「あいつは、俺達の後ろに立ってるだけでいい」
諒からして『普通』は褒め言葉である。
「何事も、俺達がやれば……絶対に上手くいくからな。あいつがわざわざ手を出すまでもない」
それは、諒が持ちえる不器用な優しさの一つなのだろう。
「『お姉ちゃん』なら、あいつの事守らなきゃだろ?」
諒は目を閉じ、かつてあった姉を連想しながら言った。
「……」
心は予想外の言葉に驚いて固まる。
「諒って、そんなロマンチックな事言えるんだね」
暴言を吐いた次の言葉がそれとは想像できなかった。内容を処理し終えた後に出てきた第一声がこれであった。
「ロマ……?」
「よし! じゃあ"私達"が頑張らなきゃ!」
心は気合を入れ、前を向きガッツポーズをした。
「はは。お前は、悩みとか無さそうだな。くそ明るいし」
「悩み? うん! ない!」
嫌味にも気付かずに、むしろ自身のアドバンテージは凄いだろと心はドヤ顔で答える。
「んなわけぇねぇだろ。隠すな」
「え酷くない?」
さっきから心の意見は否定されてばっかりである。第一声が否定どころか全てが拒否されていた。
「一応お前『記憶喪失』だろ」
諒は明るい心の心境を探ろうとする。
「そうだね。うん。……でもなぁ、悩みかぁ」
「私は……難しいことはよく分からないし」
「今言った、"悩み"だってないよ? 記憶喪失になっても、私は『今』が楽しいから」
彼女はいつだって、前を向いていた。
「過去を知ろうとも思わない。私は私、『水凪心』のままで、未来に生きれたら良いと思ってる」
自身の心の内を明かす。振り返る過去が無いのなら、そこから新しく作れば良いと。
「理性が無いとも言えるのかな。私は自分のやりたいままに過ごして、自分から道を切り開いてる」
「それじゃ、ダメなのかな?」
楽しければ、それで良いと。無理に踏み込まず、"今"を、"日常"を生きれればそれで十分だよと。
「……いや。そんな事は無い」
「お前"らしい"し、そのままで良い。それに、俺達は助けられてるんだからな」
初めての肯定だ。それであってくれという、自身の勝手な願いだが。
「ほんと!?どんな感じで!?」
『助けられてる』の一言に反応した心は、興味が湧いて諒に尋ねる。
「『あーこいつ馬鹿だなーおもしれー』って感じで」
帰ってきたのはいつもの暴言。
「馬鹿にされてる!?」
「馬鹿とは言ったな」
「されてたよぉ!」
いつも通りの、二人にしか出来ない会話。
心が居なければ、出来ないその言葉。
「……心」
「なぁに。改まっちゃって」
「お前が、そのままで良いのなら……今のままで、いつも通りで……居てくれよな」
「言われなくとも!」
そう言って、心は諒に向かい思いっきり肩を組んだ。
記録:記入 心 諒
「あ、星煌呼ぶの忘れてた」
「? なんか約束してたの?」
「あぁ。『この会話をする時には、私も呼んでね』ってな」
「そうだったんだ! だから星煌、そこの階段で一生立ち止まってたんだね!」
「はぁ!?」




