表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無題/日記  作者: 岸 星煌
一章『その言葉の真■と確かな芸術について』
5/24

Log_4


生まれた時から何かを持っている人間は、失った時の喪失感を味わえる。

そして生まれた時に何も持っていない人間は、心をすり減らしてもそれを手に入れるしかない。


どっちがいいかと言われたら、私は確実に前者を選ぶだろう。



鏡に映る人が言った。

やはり、お前は弱いと。



"そして、ここからが"_│



side 星煌



思えば、随分と遅起きだった。暇だからとSNSやスマホゲームのデイリーをやっていたら、いつの間にか7時が9時になっていた。

だらしなく起き上がり、しょうがないから、顔を洗ってリビングに顔を出してあげた。

ソファーでだらっとしていたら、心が「友達と出かけてくる!」ってどっか行って

諒はずっとリビングで本を読んでて、照井さんは暇なのか玄関の手入れをしていた。

まだ来て3日目なのに、なんだかデジャヴを感じた。


そうだ。なんにもない1日だったから、日記をとるのを忘れていた。

今日はちゃんと書こう。そう朝に決心した、終盤の木曜日。


「おはよう」

そう欠伸をしながら、いつも朝が早い諒にあいさつをする。

「おはよう。この後、時間あるだろ?」

「うん。いつでもあるよ、時間なら」

「じゃあ、前に教えられなかった剣の扱いについて教えてやる。適当に朝飯食ってからな」

「しょうがないな〜付き合ってあげるよ」

「……それは俺の台詞だ」

「冗談だよ。よろしくね」

やはり、諒は面倒見がいいのか、訓練に付き合ってくれる。昨日もそうだった。

先生もよく居るが、ほぼ見学。そしてヤジまで飛ばしてくるおまけ付き。

昨日買ってきて余ったパンをトーストにし頬張りながら、安心安全な日本の水道水を飲む。こういう所は、やっぱり良いなと思った。



(……)

ずっと気になっていたことがある。目の前に乱雑に置かれた諒の本もそうだが、異世界?にしてはあまりにも地球すぎる。

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

地名もそうだ。ここは日本で、地域も私が住んでた所と名前が同じ。

もしかしたら、私の家だってあるかもしれない。知り合いもいるかもだし、それこそ家族だって……


いや、会うのは辞めとこう。それは、この世界の私に申し訳ないというやつだ。


そして、だ。

なにより、諒が読んでいる本。本のタイトルや内容は知らないが、あの作者の名前は聞いた事がある。確か、だいぶ昔の人だ。

「ねぇ、諒。その本面白い?」

「……?あぁ。図書館から適当に借りてきたやつだが、悪くない」

「そうなんだ。まあ、私は読まないけど」

「読まないのかよ……」

やっぱり、今のところは元の生活とほぼ変わりないな。委員会とかもよくわかってないし。

(調べてまとめるのは、また今度でいいや)

空になった食器をゆすいで、また訓練を始めた。


――時刻11:30


「委員会って、仕事判定なの?」

昨日の心の言葉を思い出す。

「そうだ。給料もでるし、休みも貰える」

「……それ、尚更所属してますって報告しなきゃまずいんじゃない?」

「それは…………たしかに、そうだな」

しばしの沈黙。私はまあ正式に所属しなくても良いが、ダメなことをしている気分になってくる。

なんだかこの空気が気まずくて話題を変えようとする。


「ねぇ、諒ってさ、ここの委員会に入って何年?」

「……俺はお前と同い年で、協会や委員会に入るのには原則義務教育を終えた15歳以上だ」

「つまり、俺もまだ入って一ヶ月とちょっとになる」

「え、そうだったんだ……」

そりゃあ、穴について何も知らないわけだ。もう入って一年経つベテランかと思ったら、先輩のいない期待の新人ルーキーだった……。

「むしろ、よくそれでそんな戦えるね」

「昔、何かやってたの?」

ただのよくある質問だった。



「…………」

言葉を投げた途端、諒がこちらを見つめてくる。とてつもない睨みを添えて。

その目を見るだけで、そこら辺の害獣は逃げ出しそうな程の眼力で。周りに黒いオーラが漂ってると錯覚させる程の強さだった。

「えっ、と……なんか、地雷踏んじゃった?」


「……! いや、大丈夫だ。すまん」

相手がハッと正気に戻ってくれた。よかった。あれがずっと続いていたら一歩も動けないで生を終えるところだった。

「よくこんな戦えるか、だっけ」

「うん、だってまだ一ヶ月でしょ?」

「それは、半分は義務教育によるもの、もう半分は……」

「俺の、『チャーム』によるものだ」

「チャーム……」


チャーム。またの名を才能。

『人が生まれながらに人が持つものであり、その発端は30年程前の、最近である』

……と、諒が説明したのを思い出す。

そういえば、何も聞いていなかった。そんな"特別"があることを。

「まあ、俺のはごく平凡なものだ」

諒は目を伏せる。その声色はどこか憂いを帯びていた。


「俺のチャームは、『万能』」

「文字通り、()()()()()()()()()()()()()ってだけだ」


「……」

その言葉は、今度は私が睨みを利かせてしまうほど、羨ましくて美しい一文だった。


「……とても、いいと思う」

「だから、平凡とか、あんまり言わない方がいいよ」

下には下がいるからな。まあ、私の場合はその下は平均だけど。

「……?あ、あぁ。わかった」

少し引きつった表情を元に戻す。あくまで自然に、いつも通り。

「つまり、その能力のおかげで剣を扱えるってこと?」

「そうだな。拳銃や剣、短剣あと盾もよく使う」

「……やっぱり、その才能大事にした方がいいよ。」

「だって、運動や勉強もできるって事でしょ?文武両道じゃん」

「まあ、そうだな。何か一つを極めてる奴には及ばないが、まあ、三位をキープする程度ならできる」

う〜ん、何が不満なのやら。私は、なんでもできる天才に憧れていたから、天才は分からない。

「ほら、やっぱりすご…………あぁ、そうだ。思い出した。聞きたいことがあったんだ」


「諒『チャーム』って、何?」

「……この前説明しなかったか?てか、わかってないのに今の話を聞いてたのか?」

彼が若干怒りを顕にした。気持ちを蔑ろにされたのだろう。

「『ある日を境に異質な才能もをった子が産まれ始めた』とはね。詳細についてだよ」

少し申し訳ないとも思ったが、私だって聞きたいことはあった。少しだけ、維持を貼った。


「チャーム……直訳して、魅力」

「いやそういう意味じゃなくて!」

「すまん。語り出しにはちょうど良いかと思って……」

「あぁ出だしだったのね。続けてどうぞ」

先走りすぎてツッコミを続けてしまう。


「分かりやすくいえば、能力。

力に特化しているものもあれば、無を有に変える非現実的なもの。

それは人にのみ存在し、人々はそれにしたがって生きている」

「そして、どうしようもない『病』だな」

ため息が聞こえた。その息が呆れからか諦めからかは分からなかったが、暗い意味であるのは明らかだろう。


「病……?病気ってこと?」

「いや、比喩だ。チャームの力に依存しすぎたやつは、『溺れる』」

「力を、富を、全てを求め、そいつの自我は崩壊する。……まあ、そいつの人間性の問題って話だな。実際、チャームの使いすぎで病院送りになるニュースはよく報道される」


「……全然比喩じゃないじゃん」

なんだか、怖い話をされた気がする。


チャーム。魅力。才能。

私が欲したもの。


「あぁ、あと『チャーム』を持った人間は、少し嫌われていてな。今は指導者が頂点にたったことで落ち着いたが、昔は差別や暴動、いじめが当たり前だった」

「えぇ〜……」

「その反応も、まあわかる。

当時の人間は、誰もがそれを欲しがったからな。ある意味当然とも言える」

私が欲しているものが、過去には忌み嫌われていた。想像は、あまりしたくなかった。


「学校はどうしてるの? この時間帯って、学生なら勉学に励む時間じゃない?」


「あぁ、高校はある。だが、最近の奴らはほとんど義務教育をクリアしたら終わりだな」

「そうなの!?」

新たに判明した事実。つまり、この人らは中卒ということだ。

「あぁ。才能が無い人達は普通の高校に行って、その他の奴らは才能を活かしてより良い所へ、俺みたいに委員会に入ったりする。まあ、委員会は一応公務員で、そこそこエリートだったりするが」

「才能持ってて高校に行くケースもあるが、まあ、それは稀だ」

「へ、へぇ……そうなんだ。ありがとう」

(才能がない人達って……ちょっと可哀想だな)

でも暴動を起こすような奴らだから擁護しなくていいのか?

そんなことを考えていたから、その後の訓練は、その才能とやらに気を取られてほとんど集中できなかった。


でも、一瞬だけ、諒の目に"星"が散ったのが見えた。



(私にも、才能はあるのだろうか)

人は希望に縋りたくなる生き物だ。

百分の一。たとえ千分の一の確率でも人はそれに期待する。そして絶望して、勝手に朽ちる。


後天的に授かったケースがあるか聞いてみたが、照井さんは聞いたことないと答えた。「もしかしたら、公表してないだけであるかもしれない」とも言われたが、まあ十中八九ないだろう。だって、表に出さずに"隠しておく意味"がないから。

「才能が欲しいの?」

そう聞かれた。荒らげたくなる声を飲み込み、「いや。気になっただけです」と、なんでもないふりをした。


特別になりたい?

なれないってさ、心の中ではわかってるけど

「星があったら、一度は掴んでみたいっておもうじゃないですか」

ただ、それだけ言った。


「「穴が来た」」

そう話し込んでいたら、突然隣に座っていた照井さんが立ち上がった。

諒ももう本を閉じおり、急いで支度を始めている。

「星煌ちゃん、着いておいで。でも、焦る必要はない。そう。そのかっこいい剣も忘れずにね」

直ぐに玄関に行ってしまった。

シャツにエプロン一枚で、両手にポケット突っ込みながら。鼻歌を口ずさんで。

そうして私は、あぁ、諒も居た。私たちは家を後に、照井さんの後に着いて行った。



それが初めての、いや。私にとっては2度目の遭遇だった。


「着いた。ここだ」

私たち……あぁ、いつの間にか合流していた心を含んだ私たちは、茂みで様子を伺っている。

穴は上空に浮かんでおり、昼の空によく映える。あぁ、よく目立つ、という意味でね。

「じゃあ、私はいつも通り後ろにいるから、頑張ってね」

さっきまで頼り甲斐のある先生の雰囲気を醸し出していたのに、もう持ち運び椅子に座って寛いでいる。なんだ?この人……


「星煌、任せておいてね! 絶対に、私が守ってあげるから!」

後ろに振り向いてこっちを見たかと思ったら、中々かっこいい台詞を言われたので

「ありがと、よろしくね」

頼らせてもらうことにした。まあ、適材適所だ。私も後ろから撮ることは出来るから。


「おい、出てきたぞ」

穴から敵が出てくる。

人の皮が剥がれて中の血管や筋肉が中々グロテスクな奴や、文字通り骨だけのスケルトン、そして地面を這いずりながらこちらへ向かってくる、形だけは人間を取り繕ってるやつも居る。そうしている間にも上から追加の敵が降ってきた。

二人が倒してしまう前に、急いでカメラで写真を撮る。ズームして撮った奴らは中々R指定が付きそうだったが、それに関しては安心だ。15歳以上でよかった。

「そっちは任せた」

「もちろん!『 私がセンターだから、ね!』」

そう心が茂みから勢いよく飛び出したかと思えば、隠し持っていた大剣を、敵に向かって一直線に振り下ろした。

衝撃で地面がえぐれ、辺りには血が散らばった。


剣の勢いのまま、すかさず隣の敵を追撃。重そうな大剣を軽々振るい、返り血が、少し錆びているその剣に飛び散った。

やはり、その目には光が発揮されていた。

剣の流れるまま、踊るように、されど豪快に敵を蹴散らしていく心とは対照的に、諒は一体一体。確実に敵を処理していた。

刀を持ったまま敵に近ずき、丁寧に首を落とす。敵との距離が近くなりすぎたら、距離を取って拳銃で心臓を的確に撃ち抜く。

ナイフを投げる、足で蹴る、短刀で奇襲する、等。まさに万能と呼ぶにふさわしい戦いだ。



(こりゃ先生もサボるわな)

そう思ってしまうほど、だった。

なんせ、動画にしておよそ5分ちょっと。戦いは圧勝で幕を閉じたから。

「どう!? かっこよかったでしょ!」

「……うん、見惚れちゃってたよ」

倒された敵は、灰になって消えて。

そして穴は、いつの間にか閉じていた。


「どう?撮れた?」

「うん。動画も一応。

「ちょっとブレてるかもしれないけど……」

そう言って撮った写真を見せる。

「おお! これ私じゃない!? ほら!!」

「これくらいなら分かるな。後でプリントしといてやる」

「……心の、切り取らないであげるよ」

「本当!? やったー!!」




――夕暮れ時

「ほら、ここ。

ちょっと分かりずらいけど、さっきと比べて足が速くなってる」

「ほんとだな。やっぱり、標的があるからか?」

「それはあるかもね。さっきは彷徨ってます〜って感じだったし」

そう考察する午後5時。プリントした写真わノートに貼って、動画を鑑賞しながら各々意見を出す。

まあ、考察や意見と言っても簡単なのを出して、それに肯定か否定の意見を述べるだけだが。

ただ、珍しく先生も意見を出している。さすがに戦ってる最中ぼーっと見ているだけではなかったらしい。興味があるのか?


……心は一人で「悪をなぎ倒す姿! う〜んいいね!」と一人で騒いでいる。もしかしてこの子はナルシストなのか?

「まぁ、穴が自然物なのかどうかすら分からないのに、下手に考察するもんじゃないか」

「そうだね。でも、動画は今後も続けてみよう。もしかしたら何かわかるかもしれない」

「そうですよね」


「……次は対話を試みたら?口がある敵を対象に」

「あぁ、まあやってみるか。話してる姿見た事ないけど」

「それじゃあ、次は―――」

「確かに、でも―――」

そうして話した時は、団欒みたいで、楽しかった。


……


「はぁ〜疲れた!こんなもん?」

「うん、最初だし、上出来じゃない?」

「ここに置いておく。いつでも見返せるからな」

「うん。それじゃあ、夜ご飯にしようか」



もう夜だった。

ご飯は初回から変わらず、デリバリー。

最初の日は、デリバリーなんてしたことがなかったから浮かれていたけど、もう慣れた。

(またファストフードだったし……)

ここら辺にはチェーン店しかないのも、元いた所と変わらずだった。


『「そういえば」、』『「前もこれを」頼んだ』な」


……?

いや、これを食べるのは、この世界では初めて……


おかしい。私はここに来てまだ数日だ。


……私は、昔からデジャヴを感じやすい方だとは思う。肝心な他の人の事は知らないが。

興味のないことは忘れやすい体質のため、過去のことはほぼ覚えていない。だが、デジャヴを感じた出来事だけは、覚えている。


例えば、だ。

小学生の頃、友達と教室で流行りのアニメの話をしたこと。そのアニメは最近流行り始めたのに、昔にもそんなことを話した気がした。

中学生の頃、友達と些細なことで喧嘩した。すぐに仲直りしたが、喧嘩は初めてしたので、少し傷が残った。

その前も、同じような話題で喧嘩したな、と思った。喧嘩なんかしたこと無かったのに。

車で曲を流した。ランダム再生が、この前と同じ流れだったのに気付き、一人で笑ってた。

そのプレイリストは、最近ハマったばっかのグループで、車で流したことなんてないのに。

なんで、こんなデジャヴを感じるんだろう。

……

まあ、そういう日もあるか。


そう納得させて、味の濃いハンバーガーを一口齧った。




デジャヴのことを思って、ふと家族や友達の顔が思い浮かんだ。

私が帰ってこなくて、家族は心配しているだろうか。

もしくは、子育ての負担が減った?

まあ、放任主義で仲もあまり良くなかったから、今更気にしないか。

妹は、どうしているだろう。

まだ中学生だ。でも、私がいなくてもご飯も作れる位しっかりしてるから、大丈夫だろう。

やっぱり、世界から見てさ、

総理大臣や有名俳優が突然失踪したら大変だけど

そこら辺の一般人が居なくなったとて、

気にもしないんだよ。他の人は。

まあ、私もその一人だ。変わってあげられたらな、とは思うけど。


友達だって……別に、みんなほかの友達がいるから。私なんて、必要ないよな。



……


なんだか、散歩したい気分だ。


日記を閉じて、席を立った。




5月中旬。夜は外の風が冷える。冬ほどではないが、羽織るものが一枚欲しくなる。

玄関から足を踏み出す。草は前より短くなっており、くすぐったくない。

はぁ、と息を吐く。白くはない。けど暖かさは感じる。この暖かさは、少しの寒さに和らぎを与えてくれた。

……ふと、上を向いた。


(それにしても、今日は晴れてたからか、星がよく見える。)

キラキラ輝いて、美しい。どんな醜い心も、夜空の寛大さの前では一つの星になる。

「うん、目に焼き付けておこう」


星、夜空が好きだった。別に、何かに焦がれてたわけでも、キッカケがあったわけでもない。

ただ、純粋に。綺麗だったから。

あんなにキラキラと輝けたら、どんなに楽しいのか。

星は、私をどう見てるのだろう。


……それはそうとして、こう木が生い茂っていたら不安になる、大通りの方に行こう。

気分転換のつもりだったけど、これじゃ逆効果だ。普通の私に戻ろう。


まあ、どれが本当なんて、分からないけど。

そう、足を踏み出した時だった。




唐突な、"影"に

或いは、"鏡"に

襲われた。




「知りたい?お前の、『君だけの特別』」



「は……?」

声がした方を振り返る。暗くてよく見えないが、シルエットは見える。

人が立っていた。

(なんで、どうして?というか、いつの間に……)

焦った。

汗が滲み、体が何かの拒絶反応を起こす。たった今、初めて見たばかりなのに。

まるで、私はこいつが生まれてから大嫌いだと、示すように。


「あぁ、スマホの明かりはなくていい。夜空の星が照らしてくれてるからね」

相手は飄々としている。こっちは余裕だといわんばかりの、くさい台詞を吐いて。


「まあ、そんなことはどうでもいい」

相手は溜息をつく。右手で左手を掻いて。

「お前の首を落としに来た、とかじゃないからさ」


そう言って相手は一歩踏み出す。相対的に、一歩足を引いて、後ずさりしてしまう。

純粋に、怖いと感じた。暗い森と合わさって、一層不気味に見えた。


「君、鏡とかあまり見ないでしょ」


一歩。


「ほら、よく見て」

相手が立ち止まる。


気付けば、周りに森なんて無かった。

一面が、黒。


どこからが現れたのか、地面には硝子が散らばり、


目に映ったのは



「君の目には、『一等星』が輝いてるよ」


()()()()()()()()()()姿()と、

自分の目に燦然と輝く『星』だった。


「そうだろう?」

()()()





あぁ、補足してあげよう

えぇっと……

side 星煌

こうか。

もう、██いているだろ?█覧者(読者)は。記█し██げてるのが█なのか。


……まあ、██からはだいぶ書き換██しまってい█が。


お前█は██いても、多分こいつ█無理だな。馬鹿██。

ヒ█トに██置きでも残してあげよう。どうせ振り██ないと思███。


「Hello こんにちは」


「怪奇現象じゃないから、安心して」


「ただ、一緒なだけだからさ」



記録 記入: 星煌

Q 心はそんな頻繁に外出して何してるの?

A 友達と遊んでる! 中学の頃仲良かったんだ♪


回答 : 心

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ