第25話 遥香、新庄剛志という“カリスマ”を知る
― 阪神を調べていたら、突然スターが現れた ―
中野拓夢をきっかけに阪神を調べ始めた遥香。
ある夜、YouTubeで「阪神 名選手」と検索していた。
すると――
画面に、派手なガッツポーズ、
鮮やかなレーザービーム、
そして満面の笑みの男が映った。
遥香
「……誰、この人……?
めっちゃ派手やん……」
動画タイトルにはこう書かれていた。
「新庄剛志 名場面集」
遥香
「しんじょう……?
あ、パパが前に言ってた“スターの人”か」
■ 虎吉、食いつく
虎吉
「遥香!!
今、新庄見てたか!?
新庄はな!!
阪神史上、最も“スター性”のある選手や!!」
遥香
「そんなにすごいん?」
虎吉
「すごいなんてもんやない!!
新庄は“存在そのものがエンタメ”や!!
守備は超一流、肩はバズーカ、
打つ時は派手、
魅せる時はもっと派手!!」
美津子
「でも、ただ派手なだけやなくて、
守備の技術は本物やったね」
虎吉
「せや!!
新庄の外野守備は芸術や!!
あれはもう……“見惚れる守備”や!!」
■ 遥香、動画を見て衝撃を受ける
動画の中で、新庄が
センターからホームへノーバウンド送球を決める。
遥香
「えっ……なにこれ……
こんなんアニメやん……」
虎吉
「それが新庄や!!
あの肩は反則や!!
漫画の世界から飛び出してきたんや!!」
さらに、
敬遠球を打ってサヨナラを決めるシーンが流れる。
遥香
「えっ……敬遠って、打つもんなん……?」
美津子
「普通は打たへんよ。
でも新庄は“普通”じゃなかった」
虎吉
「敬遠球を打つのは新庄だけや!!
あれは伝説や!!」
■ 新庄の“スター性”に気づく
遥香
「なんか……
この人、野球選手っていうより……
アイドルみたい」
虎吉
「そうや!!
新庄は“スター”なんや!!
阪神の歴史の中でも、
あんなに球場の空気を変えた選手はおらん!!」
美津子
「新庄はね、
“野球を楽しむ”ってことを思い出させてくれる選手やった」
遥香
「……なんか、わかる気がする。
見てるだけで楽しいもん」
虎吉
「遥香……
ついに新庄に気づいたか……
それは“野球の沼”の深層部や……」
遥香
「パパ、沼の話多いな」
■ 遥香の心に芽生えたもの
遥香
「中野の“綺麗なプレー”も好きやけど……
新庄の“魅せる野球”も好きかも」
虎吉
「それでええ!!
野球はな、
“技術の美しさ”も、
“スターの輝き”も、
どっちも楽しめるスポーツなんや!!」
美津子
「遥香、次は“新庄の守備集”見てみ。
あれはほんまに綺麗やから」
遥香
「見る!!
なんか……
もっと知りたくなってきた」
虎吉
「遥香……
お前、もう完全に野球ファンや……
ワシ、泣きそうや……」
遥香
「泣かんでええ」




