集まろう
救う会についてのガセの記事を見つけた葉太たちは話し合いをします。
ぜひ楽しんでください!
葉田葉太はチャーハンを食べていた。
ここは中華料理店。琴美の両親が経営しているものだ。
今日は、先日葉太が発見したサイト。
志摩千歳さんを救う会について、根も葉もない悪評を書いているサイトに対する対策会議だ。
その為の会合の場所として葉太が選んだのがこの店。
救う会メンバーである琴美のご両親が経営している店だ。
そして今葉太は集合時間よりも早めに来て昼食の真っ最中、というわけだ。
葉太の隣では、店の手伝いをしていた琴美が店のテレビでサスペンスを見ていた。
中華系の服を着ながら座敷の席に座っている。
「ねえ、ようたくん。飛び降り自殺と他殺の見分け方知ってる?」
「知らないし、知ってたところで使えない知識だな。」
「実はねー、他殺は頭から落ちるから外傷が酷いけど、自殺は足から落ちて着地時の衝撃に耐えれずに頭を打って亡くなっちゃうんだって。だから自殺と他殺を見分ける時にはゴニョゴニョ・・・・・」
「聞いてないのにサスペンスな知識説明すんな。」
と、そのタイミングで小町が来た。
「よーた先輩!愛しの小町が来ましっゴホッ、ゴホ」
「登場早々咽るな。水でも飲め」
葉太から水をもらうとゴクゴクと飲む小町。そして飲み終える。
チラッと、チラッと覗いちゃう。もしかして今の間接キスだった?
そうだよね!と口パクで喋りながらもチラッと葉太を覗いちゃう。小町、よーた先輩覗いちゃう!
「実は、この店の店長。コップを洗うのめんどくせーってこの前言ってたから、僕以外の人とも間接チェインキスをした事になるぞ。」
「うえぇぇ」
きも悪そうに舌を出す小町の傍らで琴美がぼやいている。
「うちの店の変な噂流さないでくれる?確かに面倒くさがってたけど」
スンマセン、と葉太が頭を下げるのと同時に成瀬、アイラの二人が店に入って来た。
よっ、と成瀬はこちらに手を挙げてから歩いてきた。
「イケメンがいる!うわ、うあーイケメン、イ、イケイケイケ、お、居る。イケメ、メメメメ、メンがg,おおるうううーー」
謎テンションでウォッシャー液みたいにキモさをバラ撒きながらも、イケメン成瀬を妬む葉太に成瀬がイケメンな苦笑い。
琴美が「なるくん河井ー、まじ河井ー」と騒いでいる。
「黙れ、イケメン一派!これから話し合いだぞ!惚気けんな」
「ヨータ、ヨータ。何について話し合うのデスカ?」
The・座敷にペタンと座ったアイラが尋ねてくる。
「今日の議題はこれだ」
そう言って葉太はスマホの画面をみんなに見えるように見せる。
『最近設立した志摩千歳さんを救う会。
5億円という莫大な費用は手術の順番の「割り込み料」だった!!』
その場のみんなの目にこの記事が見えたのだろう。
「先輩どうしたの?この記事。」
見ての通りガセの記事だ。
すべての人に対して、募金してくれ!と言うつもりはない。しかしーーーー
「募金するしないは自由だけど俺達の活動の邪魔をするのはやめて欲しいな」
成瀬の言うとおりだと葉太も思う。
そもそも、必要資金の詳細な内訳は救う会のホームページにも載せてあるのに。
「まあ、このことに関してはホームページでもう一度説明するとして・・・・・」
一度葉太は言葉を区切り、言いにくそうに言った。
「めっちゃ募金してくれる人減ったんだけど」
あー、と皆困った反応。
さっきのサイトのような良くない噂は、正しい情報よりも何故か人々から真実だと思われてしまう。
かと言って、人に募金をしてもらう立場なのであまり強気の発言に出れない。
大した否定が出来ないために、今回の件は相当痛い。
支援額の減少の理由は恐らくそのサイトの影響だろう。
今は12月の中旬で、募金総額は1億3000万円くらいである。残された時間はあと3ヶ月とちょっと。
このまま行くと間に合わない。千歳を守ることが出来ない。
「そこで、何か良い案を出して欲しいんだ。支援者が増えてくれるような」
「うーん、ブログ作るとか?千歳の」
早速琴美が意見をくれたが、
「却下だな。そういうブログには必ずアンチが付くし、千歳の病気の症状は普段から悪い訳じゃない。ネタが無くなる」
えー、っと納得いかなそうな琴美の横でアイラがシュパッっとてをあげる。
「ヨータがマイケルジャクソン踊ってる動画トウコーして宣伝するのはドーデスカ?」
「僕はそんなにダンスが上手くない。」
ことごとく意見を却下しまくる葉太にむけて、何故か小町がニタニタしていた。
「小町は何か意見がないか?」
「ありますよーありますとも。では、よーた先輩。小町のこと愛してるって言ってくれたら良いですよ、教えちゃいますよ!取って置きの、ほ・う・ほ・う」
そう言ってバチバチとウィンクしまくってる小町に葉太は頼む。
「アイシテルーアイシテル小町のことをアイシテルーだからお願い教えておくれー」
「棒読みがウザいですが良しとしましょう。・・・・実は、私の叔父が新聞社で働いてるんですよねー。そこで予め小町会員、千歳さんを救う会について記事にしてもらえないか話しておいたんです。」
どうよ、どうよ、ってな感じの顔をしながら小町が話を続ける。
「そうしたら、私の叔父はこう言いました。「新聞社としても協力してあげたいけど載せるスペースが無いからねー。その救う会の会長さんがどうしても、っていう風に頼んで来たら編集部もOK出してくれるかもねー。」だそうです!」
「ほう、と言うことはあとは葉太の熱意次第という事だな」
成瀬のセリフに志摩千歳さんを救う会会長である葉太も相槌を打っている。
「よし、ありがとう小町。その叔父さんの電話番号をまた今度でいいが教えてくれないか」
良いでしょう、聞いておきます。そう満足げに言った小町はチャーハンを注文している。
おっぱいスマホケースのついたスマホをポケットから出す葉太に成瀬が声をかけてくる。
「葉太、お前あんま無理するなよ。バイトもしてお金稼いでるらしいじゃん、千歳のために。」
「なーに、問題ない。都会は時給が900円代なだけマシだ。田舎は800円だったからな」
おっぱい(スマホケース)を揉みながら答えた葉太はさらに力強く言った。
「絶対に集めてみせる。---五億円」
おい葉太、揉むな。
短くて申し訳ありません。できるだけ早く次回の投稿をします。
次回も読んで貰えたら嬉しいです。




