なんなんだこいつは
ゆか「え、え、あ、あ、、あえ、え、、え、、ええ?????」
浅木「壊れた。」
みんなから見ると、こんなイケメンが許婚だなんて、、
と喜んで放心状態になっているように見えるかもしれない。
それは違うよっっ!!!(
僕は今、こいつと許婚だということがバレたときの世界線を考えて絶望している。
バレたら僕は、、死!!!!
そう、バレた先には死が待っている。
自害か他殺かを選ぶことになってしまった。
究極の選択ッッッ
僕はそんなどうでもいい考えを振り払い、浅木ママに向き直る。
ゆか「許婚っていうのは、、????」
浅木ママはニコニコしながら優しい声色で答える。
浅木ママ「うーん、、、朋紀が恋愛に疎すぎてねぇ、、
興味持ってるのが唯一、」
浅木「ッ、母さん、」
浅木ママ「あらぁそうね、言い過ぎるとあの人に怒られちゃうもんねぇ、」
浅木が口止めしたせいで最後まで聞けなかったんだけど。
浅木ママ「とにかく、あえて嬉しいわゆかちゃん、
夜ご飯一緒に食べない??」
こんなドチャクソ金持ちの晩御飯って何が出てくるのかと気になり承諾した。
そして今浅木の部屋なう。ふざけんな年頃でほぼ初対面の男女を同じ部屋にぶっこむなよ
だだっ広いし。掃除絶対大変やんこれ
ほぼ初対面だから何話せばいいかわからないし。
ゆか「、、浅木、ってさ、、す、好きな行事とかある、、???」
浅木「はぁ”?、、、修学旅行」
ゆか「あ、、しゅ、修学旅行いいよね、!宿泊ってテンション上がるし、!!」
浅木「、、おう」
せっかくコミュ障が頑張って話しつなげてやってるのにぶった切るなよ
ゆか「もうすぐ運動会だよねっ、、な、何やるのかなあ、??」
浅木「、、去年はなんか。ダンスと借り物競争やった。」
ゆか「あっ、そうなんだぁ〜、!!借り物競走って憧れるなぁ、」
ぎこちない会話を続けていると、ドアが3回ノックされる。
執事「浅木朋紀様、お夕食の準備が整いました。」
浅木「すぐ行く。」
そう言って浅木はゆっくりと立ち上がる。
僕はどんな夕食が出るのか少し楽しみにしながら浅木について行った。
、、うっわ。
ギャグ漫画でしか見たことのないご飯の盛られ方をしている。
全部高級食材なのがすぐにわかってしまうほどいい匂いがする。
なんでこの2人細身なんだよ。
こんなん毎日食ってたらブクブク豚になるだろうが。
浅木ママ「いっぱい食べていいわよ〜〜」
浅木ママは上品に口に食事を運ぶ。
僕は震える手で一口食べてみる。
程よい食感、香り、味、
すべてが高級食材の味だった
こんなに美味しいご飯は初めて食べる。
なんだか目頭が熱くなる。
浅木「なんで泣いてんだよ、?」
ゆか「あ、、初めて、初めてこんな美味しいの食べて、、」
浅木ママ「ふふ、いっぱい食べてね〜」
食事後
やばい絶対引かれた死ぬ
僕は食事の美味しさのあまり号泣。
そのせいで浅木一家に変な目で見られた。
死んだ。やっぱり自害するしかねぇ。
今は浅木の部屋でのんびりしている。
浅木「、、おい」
ゆか「うぇっ、、!?」
突然話しかけられて、僕は驚いてしまう。
浅木「お前さ、いろんなことに感動し過ぎな?
昔っからそうだよな、、お前、初めて俺の家でご飯食べたときも泣いてたじゃん。」
ちょっとまってお前とご飯食べた覚えが一欠片もないんだけど。
ゆか「あーはは、、、う、ん、、」
僕は話に合わせて相槌を打つ。
浅木「、、お前、思い出したか、、?」
浅木は突然嬉しそうな顔をする。
ゆか「えっ、、な、何が、、??」
僕が困惑すると、浅木は肩を落とす。
浅木「、、なんでもない、忘れてくれ。」
その後は沈黙がずっと続き、気まずすぎて爆散しそうだった僕は
浅木の家から車で送ってもらった。
翌日
はい。今日から僕の地獄の生活が始まると思います。
僕は今、浅木に詰め寄られています。
怖い怖い怖い怖い
浅木「いいか。許婚っていうのは誰にも言うなよ。」
ゆか「言われなくても秘密にするよっ、、!!」
浅木は疑わしい目つきで僕を見つめる。
口硬いで有名なんだよ舐めんな
浅木「、、あっそ、、、バラしたらお前、
わかってるよな?」
これまでに見たことのない鋭い目つきでそう言われる。
ひいいいこええええええ
そう言って浅木は僕に背を向けて歩き出す。
これは絶対にバレてはいけない、、、
先生「今日から体育祭の練習が始まるぞ〜。
この学年はフォークダンスをやるぞー。」
は?
僕は先生の発言に耳を疑った。
きっと幻聴だ。
りん「せんせーフォークダンスってなんですかー??
フォークに人間ぶっ刺して踊るやつですかー??」
うちのクラスにやべぇやつしかいないの?
先生「男女ペアで踊るのがフォークダンスだ。
先生決めるのめんどくさいから隣の席の人でいいか〜??」
は?
僕は再び耳を疑った。
僕最近耳掃除したはずなんだけどおかしいな。
ちらっと隣を見ると、浅木は硬直していた。
なんでフリーズしてんだこいつ。
僕は疑問に思いながら先生の話を聞き続ける。
先生「今日の放課後からフォークダンスの練習始まるからなー。」
先生がそう言うとタイミングよくチャイムが鳴る。
とりあえず先生が言っていたことを記憶から消して1時間目の準備を始めることにした。
とんで放課後
放課後になり、男子と女子がやけにざわついている。
浅木「、、おい」
ゆか「はい?」
僕は振り返って浅木の目を見る。
、、がすぐに逸らされてしまう。
浅木「、、練習、あの、
、、、他の奴らに見られたらいろいろ面倒だから、さ。
あの、、少人数教室で、、やらね?」
浅木が言葉を一生懸命繋いで提案してくれたのは伝わった。
ゆか「あ、、はい、」
僕は大人しく浅木について行った。
浅木「フォークダンス、、ってどんなものだ、??」
浅木は少し戸惑いながらスマホで調べる。
動画を再生した浅木の隣に行って一緒に見る。
すると、きれいな男性と女性が音楽に合わせて優雅に踊っている。
男性は女性の腰に手を回している。
これね。現代社会では「セクハラ」って言うんだよ。
僕は頭を真っ白にして動画を最後まで見た。
浅木「これはあくまで参考、、だから、」
浅木はゆっくりと僕の手を握る。
ばかばかばかばかばかやめろやめろやめろやめろ
こんなところ他の人に見られたらっ、、!!!!
「え、?!白崎さんと浅木くんって付き合ってるの?!」
なんて噂されるわけねぇだろふざけてんのか実際は
「は?あの芋髪飾り浅木くんと手握り合ってんだけど。
殺す???」
これ!!!!うちの学校はやばいやつしかいないんだもん!!!!!
あああああどうしようこんなの見られたら自害するしかないよ。
僕は緊張しながらも浅木の手を握り返す。
死んださよならぼーくだけーの人生♪
ガラッ
りん「あれ?先客じゃーん。」
ゆか「い”や”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!!!!!」
僕は命の危険を感じて浅木の手を離し、窓に身を乗り出す。
ゆか「ごめんなさい死にます死にます死にます」
浅木「は?!」
りん「えっえっえっ!?なんで?!?なんでそうなるの??!??」
陽キャっぽい女の子は僕の腕を掴んで窓から引き離す。
いと「あー、、お取り込み中?」
もう一人増えたいや最初からいたのかもしれないやっぱり僕は死ぬしか
僕が崩れ落ちていると、女の子がゆっくりと近づいてくる。
りん「と、とにかく、!!!うち、りん!!!あなたは??」
ゆか「ひぇ、、、ゆ、、ゆか、です、」
僕は下を向いたまま答えた。
りん「ゆかね!!!こいつはいと。仲良くしてやって。」
1人の男でも対応できないのに2人に増えるとかなにごつ僕のこと殺そうとしてる、??
僕はゆっくりと顔を上げ笑う。
すると3人とも少し驚いたような顔で僕を見つめる。
え、僕笑ったら驚かれるの?
そう思った瞬間、りんが僕に飛びつく。
りん「笑った顔もかわいいッ!!!」
ゆか「わ”っ!?!??」
りんの勢いに負け、そのまま一緒に倒れてしまう。
浅木「体感ゼロ」
おい
陽キャは初対面でもハグできる存在なのか、、勉強になった。
浅木「、、で、どうしてお前らはここに来たんだ?」
浅木が聞くと、りんは少し考えてから口を開く。
りん「なんかみんなの前で練習するのちょっと恥ずかったからさ、
少人数教室なら誰もいないかな〜って思って」
りんがそう言うといとも頷く。
浅木「、、なるほど、、」
りん「でも先客がいる!って思って声に出したらゆかが発狂して
窓から飛び降りようとしたから、、」
そのせつはすみませんね本当
いと「じゃ、俺等別の教室でやるわ。」
りん「今度一緒に遊びに行こー!!!」
りんは僕に大きく手を振ってから背を向ける。
嵐みたいな人だった、、
僕がため息をつくと、浅木は僕に向き直る。
浅木「おい、体育祭まで期間少ないんだから、さっさとやるぞ。」
ゆか「あ、うん、!!!」
僕達はそうしてダンスの練習を放課後まで続けた。
浅木「、、できんじゃん。」
浅木がそう呟いた時、僕は頬をふくらませる。
ゆか「む、僕のことなんだと思ってるの。」
浅木「や、運動できなかったじゃん。昔。」
お前は誰のことを言っているんだ?と疑問に思いながらも話を合わせる。
ゆか「あー、はい。多分。」
浅木「、、お前、そうやって記憶無いのに話合わせんなよ。」
いや存在しない記憶語られてるこっちの身にもなれよ。
浅木は大股で歩いてから、小さな声で呟く。
浅木「、、、期待するだろ、、、」
ゆか「ん??」
聞き間違いかと思い聞き返してみたところを、
浅木がガン無視してそのまま教室から出ていった。
なんだあいつ。




