↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/9

背負う


浅木「、、長くなってごめんな。」


浅木の話を聞き終わったときには、空が綺麗な橙色だった。


太陽が沈み始め、なんとも神秘的な光景だった。


その景色とは裏腹に、浅木の過去は僕が想像していたものよりずっと壮絶だった。


ゆか『、、話してくれてありがとう。』


僕は文面でしか励ましたり、支えたりすることができないのがとても悔しかった。


浅木『、、いいんだよ。俺が勝手に話し始めたことだし、、』









ゆか「、、、、浅木。」


僕は病院の先生の言いつけを無視して、浅木に話しかけた。


浅木「!ッ、、なに、、?」


ゆか「、、あのね、浅木くんのお話聞いて、すごく胸が痛かった。」


僕は自分の服の左側をギュッと掴む。


、、、、息を吸うだけで肺が痛い。


ゆか「その苦しみをね、、浅木くんが1人で背負っていた事実が、もっと苦しかった。


浅木くんのほうが苦しかったはずなのに、、」


僕は目線を下に向けながらも話を続ける。


ゆか「だから、、僕にも背負わせてよ、」


浅木「え、、??」


ゆか「1人で背負っていいものじゃないよ。それは。








僕は、浅木の苦しみを少しでも楽にしたい。だから、その苦しみを一緒に背負えたらいいなって、、、、思ったんだ。」


浅木「、、、、、」


浅木は驚いたまま固まっている。


ゆか「だめ、、かな、?」


へにゃりと笑う。


浅木「ッだめじゃないっ!!」


浅木は僕の手を握る。


ゆか「うぇ、、?」


浅木「、、、正直、すげぇ嬉しい。


そんなこと言われたの、初めてで、、、」


浅木を僕の手を握ったまま下を向く。


ゆか「、、、、、」


僕は自分の冷たい手で浅木の手を握り返す。


ゆか「、、、じゃあ、いつでも頼って!!」


僕は微笑んだ。


浅木「、、帰ろっか。」


そう言って浅木は僕の手を引く。


ゆか「、、、うんっ」



翌日



ガラッ


ゆか「浅木、おはよう」


浅木「、、、おはよう」


浅木は僕に微笑んだ。


ゆか「くぁ、、、眠いなー。」


僕はあくびをして席につく。


浅木「ちゃんと寝てる?w」


ゆか「寝てるよー、、」


僕は机に突っ伏す。


なんだか最近、手足が冷たいし、食欲もないし、、


夏バテかなぁ、、


色々なことを考えているうちに、なんだか荷物の整理がしたくなった。


ガサゴソ


本と、、栞と、、


浅木「、、、ぁ、」


ゆか「?」


浅木「それ、、」


浅木は僕の持っている栞を指さした。


浅木「、、俺が、あげたやつ、、」


ゆか「うん、そうだよ。」


浅木「、、ずっと持っててくれたんだ、、」


浅木は少し嬉しそうに微笑む。


ゆか「うん。ずっと使ってた。」


なんだか照れくさくなって、視線をそらす。


うぇ、、なんかめまいが、、


バタッ


浅木「白崎っ?!」


僕が意識を失う前に聞いた言葉だった。







ゆか「、、ん」


見覚えのない白い天井を見て目を覚ます。


浅木「白崎ッ、、!」


浅木は僕の冷たい体を抱きしめる。


浅木「、、心配したッ、、」


ゆか「苦しい、、圧迫死しちゃう、、」


浅木「、、ごめん、体調は、?」


ゆか「、、、とりあえず、先生呼ぶね。」


ナースコールを押す。




ガラッ


看護師「白崎さん、今先生お呼びするから待っててね。」


数分後、先生が険しい顔をして病室に入ってきた。


先生「、、、、白崎さん、まだ言ってないんですか。」


浅木の方を見て先生は聞く。


ゆか「、、、はい」


浅木「、、、え?は??言ってないって、、何を、?」


少し不安そうな顔で浅木は僕と先生を交互に見る。


先生「これを機に、、言ったらどうです、、??」


ゆか「でもっ、、」


先生は僕から目を離さない。


ゆか「、、、浅木」


浅木「、、、」


浅木は変わらず不安そうな顔で僕を見つめる。


ゆか「、、僕ね、



























もう数日しか生きられないらしいの。」



浅木「は、、??」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。