過去の地獄1
過激ないじめシーンが含まれています。
ゆか「、、は」
再び時が止まったような気がした。
えっと、、病気持ち、、?
どういうこと、、?
ゆか『えっと、、どういうこと、』
浅木「、、、、今の俺なんか、いらないよな、ごめんな。 質問攻めしてお前を責めるとか、どうかしてるよな。」
この言葉も、、病気のせい、?
僕は罪悪感に苛まれた。
浅木「俺の昔話、、聞いてくれるか?」
幼稚園の頃、俺はおしゃべりで友達がたくさんいた。
鬼ごっこしたり、かくれんぼしたり、とにかく楽しい毎日だった。
ある日、部屋の隅で本を読んでいる白崎のことが気になった。
一緒に遊びたくなった。
浅木「ねぇ、一緒に遊ぼうよ。」
ゆか「僕、体が弱いから走ったりできないんだ、、、」
白崎は悲しそうな顔で言った。
浅木「、、それじゃあ折り紙しよ!!」
俺は折り紙を見せた。
ゆか「、! うんっ」
それから俺たちはたくさん遊ぶようになった。
今まではずっと外に出て遊んでいたけど、部屋の中も悪くないと思った。
だって白崎がいたから。
友達「朋紀ー!!鬼ごっこしようぜ〜!!」
浅木「、、ごめん!!俺ゆかと遊ぶ!!」
そう言って俺は白崎のもとへ駆け寄った。
ゆか「いいの、、??遊んできなよ。」
浅木「ううんっ、俺はゆかと遊びたいんだ。」
ゆか「、、そっか」
そう言うと白崎は嬉しそうに微笑んだ。
ゆか「じゃあ、、日頃のお礼ッ!!」
そう言ってゆかは青色のビオラの花柄の本カバーを俺に渡してきた。
浅木「こんなのもらってもいいの、?」
ゆか「うんっ!!手作りなんだ!!使ってくれると、、嬉しいかな。」
俺はその笑顔が好きだった。
けれどある日、白崎は大きな病院へ行くために引っ越すことになってしまった。
それを聞かされたのはお別れ会の前日。
浅木「、、嘘だよな、、??」
信じたくなかった。大好きな白崎が引っ越しちゃうなんて。
恐る恐る嘘だと信じて確認した。
ゆか「、、嘘じゃない。」
あぁ、やっぱりこれは現実なんだ。
しばらく沈黙が続いていると、白崎のお母さんがお迎えに来た。
ゆか「、、また明日」
そう言って白崎は今すぐにでも消えそうな儚い笑顔で俺に手を振った。
お別れ会当日、ひとりひとり手紙を読み上げて最後にみんなからのプレゼントという小さな回だった。
ゆか「一生忘れられない思い出になりました、、!ありがとう、、!」
白崎は感動で泣いていた。
お別れ会が終わったあと、先生がバタバタと片付けをしているとき俺は白崎を人目のつかないところに連れて行った。
ゆか「、、どうしたの、??」
不安そうな顔で見つめている白崎にこう伝えた。
浅木「、、、大きくなったら俺と結婚しろ。」
ゆか「は、、??」
そう言って俺が渡したのはアイビーの栞。
白崎は驚いた顔で栞を受け取った。
やっぱりだめかな、、?
ゆか「え、、いい、、よ?」
少し間があってから、白崎は口を開いた。
浅木「え、、、本当に?」
自分から言ったものの、受け入れてくれるとは思わなかった。
ゆか「うん。本当。」
浅木「、、でも、もう会えないんじゃ、、」
ゆか「、、必ず戻ってくるから。」
白崎は何かを決心したかのように言った。
浅木「、、本当?? 、、、、約束な。」
俺は微笑んで白崎に小指を差し出した。
二人「指切りげんまん、嘘ついたらーーー、、、」
ここまでが俺の幸せだった。
小学校4年生まで、ありのままの自分として生きてきた。
だがある日、
クラスメイト「浅木くんってさ、、自己中だよね」
浅木「は、、??」
昼休みに言われた言葉。
クラスメイト「確かに!!きもいよねそういうところ。」
クラスメイト「俺こいつの幼なじみなんだけどさ、幼稚園の頃ずっと1人の女と遊んでたぜ!!」
クラスメイト「えーきもーい!!こいつ女っぽいしいじめない?w」
クラスメイト「いいね賛成!!」
こうして、地獄が始まった。
ガラッ
教室のドアを開けると、黒板消しが降ってきたり、
クラスメイト「せんせー!!浅木くんがクラス全員分の給食費盗みました〜!!」
浅木「はぁ、、??やってねぇよ」
クラスメイト「たしかにこの目で見ました〜!!」
女子が手を上げて発言する。
担任「、、机の中を確認しなさい。」
俺は自信満々に机の中を確認した。
すると、見覚えのない青い縦長の袋が28枚入っていた。
クラスメイト「ほらやっぱり!!」
クラスメイト「貧乏だからって良くないわww」
浅木「違う、、!俺じゃないっ、、!これは、、誰かが入れたんだッ!」
突然の出来事に動揺して声が裏返る。
担任「、、、後で職員室に来なさい。」
冤罪をかけられたり
とにかく地獄だった。
だけど俺はそれを2年間耐え抜いた。
そして中学の入学式、俺は公立に通った。
公立では同じ小学校の奴らと一緒になる可能性が高いが、違うクラスであるよう願いながらクラス表を見た。
、、最悪だ。
いじめの代表格、麗華、瑠奈、亜由が揃って同じクラスだ。
これは気づかれないようにするしかないのか、、
俺は不安と緊張でいっぱいになりながら、教室のドアを開けた。
ガラッ
バッシャーンッ
突然、水がかかった。
麗華「あっれ〜??浅木くんじゃーん」
聞きたくない甲高い声が頭に響く。
瑠奈「今日はぁ〜!!浅木くんに良いお知らせがありまーす!!!」
瑠奈「あたしたちの影響力のお陰でぇ!!浅木くんを!!クラス全員でいじめることにしましたー!!!」
麗華「いっえーい!!」
呆然と立ち尽くしている俺に麗華は拍手をする。
すると段々拍手が広がっていく。
は、、??
それって、、デマを流したってことだよな、、?
クラスメイトA「女遊び激しいってきいたー!!こわーい!!」
クラスメイトB「えっ?!俺ゲイって聞いたんだけど!!」
クラスメイトC「まさかどっちも行けるタイプ?!きもーい!!」
クスクス
俺は居ても立っても居られなくなって、教室から飛び出した。
人生で初めて全速力で廊下を走った。
そしてトイレに駆け込んだ。
浅木「ぉえ”、、、、ぅ、、」
俺は吐いた。
今まで全部溜め込んできたものを、吐いた。気が済むまで。
ドンッッッ!!
突然、ドアの個室が蹴られた。
??「あーさーぎーくぅーん??なぁに逃げちゃってんのー???」
大嫌いな声が響いた。
は、、??ここ男子トイレだぞ、、??
俺が混乱していると、再びドアが蹴られる。
ドンッッッ!!!
麗華「出てこいよゲイッ!!!!」
あぁ、俺には逃げ場なんてないんだ。
正直絶望した。
誰にも相談できないし、、、、
あ、
親だ、、母がいるじゃないか、、
いや、でも、、あの人は、、
母「どうしてこんな事もできないかな、?」
母は鬼の形相でジリジリと近づいてくる。
浅木「っ、、集中できてなくて、、」
母「ふーん、貴方のお兄ちゃんはできていたのに。
同じように育てたのに。どうしてできないの??」
浅木「っ、ごめんなさい、、、、」
怖くて俺は下を向いた。
母「、、まぁ、今日は夕飯抜きね。」
浅木「ッ。、、、はい。」
俺の母はいわゆる”毒親”で、5教科オール100点、副教科90点以上取らないと夕食を抜かれる。
でも成長期だった俺は夕飯抜きに耐えきれず、冷蔵庫にあるものを盗み食いすることがあった。
それがバレた日には家に入れてくれない。
、、あんな人にいじめで勉強の質が落ちてるなんて知られたら死ぬじゃ済まされない。
ドンッッッ
麗華「いい加減出てこいよッッ!!!お前何様のつもり?!?!」
昔のことを思い出していたせいで、周りの声が聞こえなくなっていた。
今出てきたら何をされるんだろう。
怖くて手汗が酷かった。
俺は腹をくくって個室から出た。
麗華「遅ぇよ。ゴミ」
麗華は俺を睨みつける。
浅木「、、、」
俺は通り過ぎてトイレから出ようとしたその瞬間、
瑠奈「どこに行くんですかー??教室に行ってもどうしようもないでしょー???」
亜由「まさか、、逃げる気じゃないよねぇ」
そう言って亜由は縄を取り出した。
浅木「、、は、?」
俺が混乱しているうちに取り押さえられる。
浅木「ッやめろっ、、」
怖くて力が入らなかった。
亜由「はーいじっとしてねー」
亜由は縄を俺の首に巻いた。
浅木「いやだっ、、」
亜由「、、、黙れよ。次許可なしに喋ったら次は男同士でヤッて金もらったことあるってデマ流すからな。」
俺は必死に抵抗したが、無駄だった。
大人しくしていると、犬が散歩のときに使うリードのようになっていた。
麗華「うわーこんなに似合う人初めてみたー、、w写真撮っとこ。」
そう言ってフラッシュをたかれる。
、、、尊厳破壊だ。
瑠奈「ごめーん。ちゃんとした首輪売ってなかったんだよねぇ。」
浅木「、、、、、」
麗華「これで終わりだと思ってるかもだけど、違うからねw」
そういうと麗華は俺に繋がった縄をぐいっと引っ張った。
浅木「ッ?! ゴホッ、ゲホッ、、」
麗華「ちょっと、早く歩けよ。教室まですぐそこだろ。」
俺は静かに立ち上がって歩いた。
??「ちょっとー。何あれ??」
??「犬扱いされてるじゃんww」
クスクス
、、疲れた。
俺が何したっていうんだよ。




