#8. 第参章後半の世界観とその設定の解説
本作の世界観とその設定が複雑なので、
解説を加えることにしました(2023/01/08)。
ここでは、第参章のうち、第35話以降を、
便宜上、第参章後半と呼ぶことにする。
第34話までは、10年前だったが、第35話以降は、現在に近い。
第参章から、本作の好敵手であり、
もう一人の主人公でもある人物が登場したわけだが、
第弐章までで強化された主人公と同等以上に強化しておきたい。
種族は【病みエルフ】なので、弓術と呪術を使うことは既に確定している。
弓術用の武器である漆黒の弩は、日本神話に登場した
武器の名称をそのまま用いて、【痛矢串】とした。
また、「アマッポ」というアイヌの仕掛け弓が
あることを後で知ったので、これは次回作に登場させる予定。
呪術用の武器である禍々しい杖は、【祟りの凶杖】という。
その素材は、魔漆に八咫烏の風切羽、そして、ヒヒイロカネの刻印。
制作者は、師・ブルクドルフ氏。
これらの情報は、第陸章で主人公と対峙する際の伏線になっている。
主人公と好敵手の二人は似た者同士であり、
一方は表の世界の日本で、他方は裏の世界の蝦夷で、
十年の時を経たが、最終的には、両者とも、
ブルクドルフ氏と常井氏という師弟から、
陰陽術と魔導科学を学んでおり、ある意味、同門ともいえる。
模擬戦の結果をまとめてみた。
・1回戦
第23話 ○郡山俊英 vs 堀田針壱×
第37話 ○弓削泰斗 vs アッシュ×
・2回戦
第24話 ○郡山俊英 vs ノワール般若×
第38話 ○弓削泰斗 vs ソーン×
これも両者の経験が互角になるように仕組まれていることが分かるだろう。
また、第参章第39話にて、地の文で書いた通り、【都市探索協会】の依頼は、
二人とも同時期に同様の依頼を受諾していることになる。
余談だが、この第参章第39話の地の文にて、この世界では、
チーズやニンニクなど、臭いの強い食品は違法となっており、
異世界小説では御用達の定番の食材であっても、持ち込みは
不可能となる旨が書かれている。本作の独自色でもあるが、
臭いの強い食品を嫌う、そういう異界が何故、
今までの異世界小説にはなかったのだろうか?
異世界小説の大半では、犬や狼系が必ず味方側で
描写されているが、それと同じくらい謎である。
日本が狂犬病を撲滅するのにどれだけ
苦労したのか知らないのだろうか?
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サンケベツ村は、三毛別羆事件の三毛別に由来。
サンケベツ村の村人6人は、あくまでモブだが、
命名だけは少し凝った名前にしてみた。その名前
・「œ」:エテル/eðel
・「ƿ」:ウィン/wynn
・「ð」:エズ/eth
・「ȝ」:ヨッホ/yogh
・「æ」:アッシュ/ash
・「þ」:ソーン/thorn
は、古英語や中英語のアルファベットに由来している。
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また、第参章第32話で弓削少年、第陸章第61話で郡山青年が、
それぞれ乗ることになる、1両編成で、「スカ」色の紺色を黒に、
クリーム色を白にした、所謂「お葬式色」で、
殆どが白黒の中に若干の金色の帯があり、霊柩車を想起させる
悪趣味な外装の列車だが、その名称に関して面白いことを思いついた。
余談だが、アイヌ語を学習しているとき、「汽車」を意味する
「okacoki」という単語があるらしいことを知った。
これは勿論、明治時代頃の日本語の「陸蒸気」からの借用語だろう。
アイヌ語学習者の一部には、造語を試みる動きがあるようで、
これを応用して、地下鉄のことを、アイヌ語で「下方の汽車」
という意味で、「pokna okacoki」と呼んでは如何か、
という提案があるらしい。本作の鉄道は、殆どが地下鉄で、
地上部分は高架でモノレールとして想定しているため、
踏切による足止めはない。また、ホームドアも完備し、
フルスクリーンタイプを想定しており、人身事故も撲滅したが、
「異界駅」系統の話に影響されて、「ahunrupar」や
「poknamosir」という駅名を考えた。それなら、
列車の名称を「pokna okacoki」と呼ぶのも一興かと思う。
また、これも最近気付いたことだが、「ブルクドルフ」氏の
「ブルク」は、「城」を意味する独逸語「Burg」
「ドルフ」は、「村」を意味する独逸語「Dorf」
に由来している。
次回、「#9. 第肆章前半の世界観とその設定の解説」を予定。
更新日時等は未定。
※続編「孤高の光と闇の相克」をカクヨムのみ公開(更新間隔は、不定期更新の予定)。
https://kakuyomu.jp/works/16817139558037398721
理由:小説家になろうの仕様では、フラクトゥールが環境依存文字で使えないため。




