表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
別次元の領域(2021年版)  作者: 草茅危言
【資料】本作の世界観とその設定の解説
120/120

#9. 第肆章前半の世界観とその設定の解説

本作の世界観とその設定が複雑なので、

解説を加えることにしました(2023/01/09)。

ここでは、第肆章のうち、第44話までを、

便宜上、第肆章前半と呼ぶことにする。


第41話から再び、主人公である郡山青年の視点に戻る。


彼は、異世界転生をしているわけでもなければ、

異世界でのスローライフを満喫したいわけでもなく、

早く問題を片付けて、現実世界に戻りたい。


これまでも「どうぞ異世界の旅をお楽しみ下さいツアー」等と

尖った表現で揶揄したりして苛々(イライラ)していたが、

九尾の火狐との一戦を制して帰還し、異世界初心者を脱したので、

遂に、【転移の鳥居】で現世に帰還することを話題にする。


一方、常井氏は、この異界の地元民であり、

ブルクドルフ氏も常井氏も、各々の異界は、

時間経過が独立していることを知っている。


この二人と主人公との間に生じてきている温度差が、

この第41話で遂に、表面化することになる。


常井氏は、先ず第一に【転移の鳥居】を作りたければ、

素材を調達する必要があるという、当然の指摘をする。


鳥居は基本的に赤いが、漆塗りだったりするのだろうか、

少なくともこの世界では、転移に必要な複雑な術式を

【刻印術】で刻むのに、「魔漆」という素材が必要。


漆は湿潤な環境のアジア原産の木であり、

実は、マンゴーは、ウルシ科の果樹の果実で、

かぶれる可能性もあったりするので留意しておこう。


常井氏は、日本では、北海道や沖縄に相当する地域も、

この世界では、蝦夷(えぞ)共和国や玖球(クーゲル)帝国という、

異国の地なので、渡航にも正規の手続きを踏む

必要があることも改めて指摘をする。


ブルクドルフ氏は、常井氏が過去に転移に失敗して、

トラウマになった経緯を説明し、郡山青年も冷静さを取り戻すが、

常井氏が新大陸を発見したという結果自体は功績でもある。


この辺りは全て、第7話からの伏線でもあり、

第伍章以降への伏線になっている。

詳細は第伍章以降で語られるので、

ここでネタバレするのは控えておこう。


本作では、蝦夷(えぞ)共和国→玖球(クーゲル)帝国

という順番で探索しているが、探索する順番が、本作とは

逆の蝦夷(えぞ)共和国→玖球(クーゲル)帝国という

世界線を考察してみるのも面白い。


――――――――――――――――――――――――――――――


第42話及び、第43話の解説。ノワール般若は、以降も、

ウザい性格の登場人物としての役割が定着する。


また、この段階では、玖球(クーゲル)帝国の帝王は、

会話の台詞にのみ登場するのみであり、

【マンティコアノイド】という種族の謎の人物である。


【マンティコアノイド】は、当初、獅子と蝙蝠と蠍が、

変形合体するロボットという構想も考えていた。

この構想における、【マンティコアノイド】が

作られたりしないだろうか、と期待していたりもする。

存在したら、是非とも飾ったり(いじ)ったりしてみたい。


常井学長の講義は、現実の一般教養の水準よりは、

少し上の内容である。何故なら、この小説を読んだ後、

無駄な時間だったと思われたくないので、

読者が知識を得られるようにしたためである。


これらの科学的な内容については、

敢えて厳密な説明はしない方針なので、

興味のある場合は、各自が検索等で、当該項目の

解説サイト等を参照することをオススメしたい。


最近思考停止して読む小説が

増えている傾向とは真逆であるが、

それは、日本人の教養が失われることを

憂いたからであり、その気持ちは作中にて、

常井学長に代弁させたつもりである。


――――――――――――――――――――――――――――――


最近の作品では、物語開始時点で天下り的に与えられることが多いが、

第44話にて、郡山青年にも反則級技能(チートスキル)【パウリ効果】が発現する。

主人公の「俊英(としひで)」という名前は、「俊英(しゅんえい)」とも読み、

その名前の通り、成績は上位であるという彼に相応(ふさわ)しい。


少なくとも作者は、【パウリ効果】を振り回して機械を壊す作品は

見たことがないのだが、知名度はそれほどでもないのだろうか。

実際にゲーム等に存在したら、ゲームバランスを

壊しかねないと思うので、途中から与えることにした。


第参章前半の世界観とその設定の解説をした際に、

「読心」の読みは、「とうしん」ではなく、

「どくしん」ではないかと(いぶか)る読者のために、

それでは、「読点」は、「とうてん」ではなく、

「どくてん」と読むのだろうか?

名称が腑に落ちない場合は、

日本とは、似て非なる異界、荒脛巾(アラハバキ)語だと、

「読心」の読みは、「とうしん」であるという、

「設定」だと解釈してほしい、という議論をしたが、

再び、この【読心(とうしん)の宝珠】という

魔道具(マジックアイテム)】を登場させた。


心を読むとか、心を覗くという用途の道具は、

尋問ぐらいにしか活かせない気がするが、

逆にそれを利用して、技能(スキル)を鑑定することにも

利用出来るのではないだろうか?

実際、他の異世界小説にもそういう設定がありそうだ。


そして、そんな危険な【魔道具(マジックアイテム)】だからこそ、

読心(とうしん)の宝珠】の使用については、

極めて厳重な管理の下、行われるべきなのだ。


プライバシーの侵害という観点から、使われた側の不利益は

予想が可能だろうが、使用者にも相手の心の闇に呑み込まれる

危険があるという設定を加えた。相手の心を覗いたとき、

その心が狂気に染まっていたら、厭だからな。


ブルクドルフ氏はそんな危険物をホイホイ使って、

濃い緑であった筈の球体の内部が、

ドス黒い霧に覆われた【読心(とうしん)の宝珠】を取り出し、

常井氏に、主人公拉致の件と合わせて、

今度は何をやらかしたのかと言われる。


これは、第壱章後半の世界観とその設定の解説で述べた通り、

この世界は、儒教思想に汚染されていないので、

師弟関係が上意下達の窮屈な関係ではなく、

師がボケて、弟子がツッコむ、という関係が、

両者の会話にも反映されている好例といえるだろう。


さて、第45話以降は、主人公と好敵手(ライバル)の二人の過去として、

十年前の少年時代の頃の両者の姿が描かれるわけだが、

その当時から既に、戦闘民族的な側面がその片鱗を

見え隠れさせており、それを見た常井氏が

ドン引きするのは言うまでもないだろう。

次回、「#10. 第肆章後半の世界観とその設定の解説」を予定。

更新日時等は未定。


※続編「孤高の光と闇の相克」をカクヨムのみ公開(更新間隔は、不定期更新の予定)。

https://kakuyomu.jp/works/16817139558037398721

理由:小説家になろうの仕様では、フラクトゥールが環境依存文字で使えないため。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ