第110話 第拾章のまとめ
本章のまとめ。ネタバレ回避には配慮しているつもりですが、
本編を先に読むことをオススメします。
第拾章のまとめ。主に作中の固有名詞について紹介。
【登場人物】
・フサルク:
【幽者】ユゲタイから分離した、弓削青年の魂が、宿主としている
病みエルフ。ルーン文字の最初の6文字から、命名された。
・豚鬼人喰人:
序盤のボスにしか見えない、最終ボス。不倶戴天の仇敵。
豚人間族は、非常時には、上位種の生存権が優先され、
共喰いであることさえ構わず、かつての仲間だった、
豚鬼守護者×2、豚鬼強要者×2、
豚鬼魔術士、豚鬼殺戮者
をその魂ごと躊躇無く喰らい、連中の再生能力を統合させて、
復活した、元・教室長だった、豚鬼枢機卿。
その肉体の中では、仲間の魂が蠢いており、
彼らの魂を背負った状態で対峙することとなる。
【無機知性体】
・ETAOIN SHRDLU:組版神。
【瀬戸】の領主の鬼裂の姿で、立ちはだかった。
・Primzahl:素数神。
計算RPGPrimzahlの筐体に、その名を冠する。
・ラプラスの魔:
森羅万象を統合する方程式と、全物質の各々の初期条件
によって因果関係は決まっている、という決定論的世界観。
量子力学の不確定性関係や、カオス理論のバタフライ効果
によって否定された。ブルクドルフ氏の姿を象り、姿を現した。
・砂漠谷襟:
ラプラスの魔が、平行世界の郡山俊英の魂を召喚し、
転生させた、人造人間。
生殖能力こそ有してはいないが、女体化させられた影響で、
筋肉がつきにくく、声も高いが、前者はテストステロンを
筋肉注射することで、後者は六フッ化硫黄を吸引することで対処した。
何らかの魔術を使う度に、その身体は、液体金属みたいな
何かによって、覆われていき、全身がこの金属光沢で稠密に
覆われたとき、彫像となってしまう。
・マクスウェルの魔:
気体分子の速度の高低を選り分ける能力を持ち、
それによって、二つの部屋に穿たれている、
分子一個だけを通す穴を開閉することで、
二つの部屋の一方を高温に、他方を低温にすることが出来る。
ラプラスの魔の弟みたいなものだという。
demonではなく、daemonの方で、寧ろ、守護神に近い。
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【技能】
・真性異言:突然、知らないはずの言語を話し始める技能。
人によって、習得できる言語は異なるという意味では、
ある意味これも固有技能。
・Ars Conjectandi:
ラテン語。推測術、或いは、推測法と邦訳される。
ラプラスの魔は、この技能によって、平行世界の
もう一人の郡山俊英の運命、その末路を映像として再現した。
・verbatim!WYSIWYG!恣意のまま、全ては我が掌の中に!:
「verbatim」は、「文字通りに」という意味で、
組版においては、入力した通りに出力が得られる。
「WYSIWYG」は、「What You See Is What You Get」の
頭文字を並べたもので、入力画面と出力画面の表示を一致させる技術を指す。
「恣意」とは、「欲しいままに」という意味で、
地面に描かれた「掌の地上絵」の結界内では、
術者の思惑通りに、術理が歪められる。
・戦慄の旋律:
獅子の咆吼と蝙蝠の超音波を合成した、音属性の技能。
並の敵なら、その音圧だけで恐慌状態に陥いる。
・百鬼夜行・仮面舞踏会:
百鬼夜行は影属性の奥義級、仮面舞踏会は鏡属性の奥義級の技能。
自分の影を分身させ、銀色の仮面を装着した
影靈達がその影の中より立ち上がる。
・蜃気楼:「上位蜃気楼」。
上・下の空気の温度に、寒・暖の差があるとき。
上半身に火属性か、下半身に氷属性を纏い、後方へ飛び退く。
・逃げ水:「下位蜃気楼」や「地鏡」とも呼ぶ。
上・下の空気の温度に暖・寒の差があるとき。
上半身に氷属性か、下半身に火属性を纏い、後方へ飛び退く。
・陽炎:温度が異なる空気の密度差によって生じるゆらめきで、
局所的なもの。火属性や氷属性の魔力を纏いながら、
周囲の空気に温度差を与えつつ、剣術の開き足で左右に移動し、
術者の動きを読み難くさせる。左右にユラユラ程度。
・不知火:温度が異なる空気の密度差によって生じるゆらめきで、
空気の密度差が、層状となった大規模なもの。
火属性や氷属性の魔力を纏いながら、周囲の空気に温度差を与えつつ、
剣術の開き足で左右に移動し、気が付いたら相手の横に回っている。
・氷の劍:
辺り一面に極低温の猛吹雪が吹き荒れ、
天空から「短剣符」とも呼ばれる、†記号の形をした、
氷の劍の雨が影に降り注ぎ、その動きを【影縫い】で封じ込める。
・極獄:
ギリシャ語で「嘆きの川」を意味する、「κωκυτος」に由来する、
この技能の三連携は、禁則級奥義だが、
水・氷・雷属性のいずれも、使われているのは、
基礎的な技能に過ぎない。だが、その威力は、
この【術理の世界】においても、文字通り【別次元の領域】である。
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【用語集】
・魔導科学博物館:科学技術に関する博物館だが、
科学技術に関する内容に加えて、
【魔素】という素粒子が存在する世界版の科学、
【魔導科学】に関する内容に関しても展示している。
・計算RPGPrimzahl:
常井氏が子供の頃、大皇に連れられて、表大和の
秋葉原に転移し、ゲームセンターに行った時の体験を参考にして、
その記憶から師・ブルクドルフが、創造した筐体。
外部から完全に切り離され、遮蔽された、いわば、「箱庭」の空間。
ゲーム内で死んだとしても、肉体が死ぬわけではないから、
何度でも命を賭した模擬戦を行い、記憶を残したまま上書きし、
自らの死を体験できる。輪廻転生を繰り返す、
この生き地獄のことを永劫回帰ともいう。
・ambivalent antinomy:
相反する二律背反。ドッペルゲンガーの法則により、
一方が存在する限り、他方は存在できない。
「ambivalent」は、心理学などにおいて、
「相反する精神」を、「antinomy」は、
哲学などにおいて、「二律背反」を表す。
・ドッペルゲンガーの法則:自分と同一人物が、同時刻に二箇所以上に
存在できないこと。公理、自明の理、世界の理である。
・反物質兵器:
物質と反物質を衝突させた際に生じる莫大なエネルギーによって、
全てを無に帰す、核兵器すら遙かに凌駕する大量破壊兵器。
現実世界の地球にはまだ存在していない、核兵器を凌駕する超兵器。
国家間の戦争では使用することを禁じられているが、
隕石の衝突を回避するために使用することは、合法となっている。
次章が最終章。第111話が、最終話。




