サボリーマン、レポート2
【レポート】異世界生活・第二期(三歳〜六歳)
作成:アイン(六歳の秋の終わり) 形式:頭の中(今回は昼寝のあと。寝る前だと、途中で寝る) 対象:神さまと、この家と、この国
【要点】
・この世界のスキルは、十から十四まで、その年の神さまから一つずつもらう
・この国の名前は、プロト王国。……試作品
・スマホが、起動した。あいつらは、もういなかった
【一 神さまとスキル】
・月の色:神さまの色だった。青白が知、橙が武、紫が魔、銀が技、金が商。四年かけて数えた色の順番が、そのまま神さまの順番
・儀式:その年の神さまの像の前で、黒い石の板に手を当てる。光は、年が上の子ほど多く降る(数えておいた)
・エリクとロッテ:エリクは商の年に「帳簿」、ロッテは武の年に「剣術」。ロッテいわく「あたしの体が、あたしのものになった」
・わしの十の年:ソフィアさま(知)。予行演習は、もう三回やった。前世のリリースより念入りである
【二 家族(わしを入れて十一人)】
・ダリルとリュン:父親と母親の名前。北の子の帳面で知った。六年、誰も呼ばなかった
・父親:神殿まで五日の旅で、口にしたのは二十七語
・母親:嫁に来る前の話をしかけると、だいたい誰かが泣いて途切れる
・エリク:町の学校の寮へ。置いていった帳面は、充電の試しの帳面になった
・ロッテ:毎朝、木の下で稽古
・リーゼ:旅の本と、本物の旅の答え合わせ
・カイ:光るものを見ると止まって、そこで寝る
・ミナとニナ:おねえちゃん役。ニナは、わしがわざと負けると見抜く
・フィン:ネルが生まれて、一番下を解かれた。わしが「……ようこそ」と言ったら、手を離さなかった
・ハイディ先生:誰にでも「いらっしゃいませ」。当番表を見て「誰が組んだんです?」と言いかけた。危なかった
【三 国と、村の外】
・寄り親様:笑い声が「わっはっは」。自分は戦いに出ない。前世でいえば、事業継続計画
・寄り親様の孫娘:わしと結婚するらしい。五つの約束は、たいてい五つで終わる
・北の国:冬の芋が足りない国。悪い国ではなく、必死な国
・ウサギの罠:かかったのは、仕様外の猪。罠は猟師の若者に渡り、肉は週に二度になった
・スマホ:ソーラー充電器とケーブルがそろって、起動した。待ち受けは、島の母さん。圏外で、あいつらの最後の会話だけが残っていた
【課題】
・恋の収支 優先度:中 次の手:失恋二件(レナーテ先生、ベルタさん)、継続中一件(ハイディ先生)。ベルタさんの干し芋は、全員ぶん同じ大きさだった。様子を見る
・スマホの電池 優先度:高 次の手:開くたびに減る。ふだんは開かない
・『ただいま』の送信 優先度:最優先 次の手:なし(『送信できませんでした』)
・夜の「アインのことなんだけどさ」 優先度:中 次の手:父親と母親が、言いかけてやめる理由を、寝たふりで聞く
・畑が光る周期 優先度:中 次の手:三つと六つで光った。九つを待つ。前世なら、こういうのを周期と呼んで、だいたい外れる
【次回までの予定】
・十の年の予行演習。昼寝。芋を回す




