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20年前に私を捨てた王太子が、今さら私の娘を息子の嫁に欲しいと言ってきました

作者:伊織
最終エピソード掲載日:2026/10/21
「オフィーリア、そなたの娘を、私の息子の妃に迎えたい」

二十年前、大勢の貴族の前で私との婚約を破棄し、男爵令嬢との真実の愛を選んだ王太子ディートリヒ。

そんな元婚約者が国王となった今、私の十八歳になる娘を王太子妃に迎えたいと言い出した。

そもそも、私との婚約を一方的に破棄したのは、そちらではございませんか?

かつて私は、十年間の王太子妃教育も、積み重ねてきた努力も、すべて無駄になったのだと思っていた。

けれど、婚約破棄されたあの日、思いがけない人物が私に手を差し伸べてくださった。

それは、元婚約者の叔父にあたるフェルディナント公爵だった。

あれから二十年。

私には愛する夫と娘がいて、十分すぎるほど幸せに暮らしているというのに、どうやら元婚約者はそうではなかったらしい。

しかも陛下には、二十年前の婚約破棄について、今さら私に打ち明けたい「重大な秘密」があるという。

……陛下、いったい何のお話でございましょうか?


※前編、中編、後編の三部作。
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