子どもの暴言が止まらない理由
発達障害を持つ、特にお子さんに見られやすい行動の一種に「暴言」があります。なんで発達持ちの子は暴言を言いがちなのか。発達持ちだからこそとらえることができる視点も交えて、解説しています。
こんにちは、みほしです。見に来てくれて、ありがとうございます!おかえりなさい、お茶どうぞ!今まさに、発達持ちのお子さんを育てている親御さん。お子さんの言葉遣いを気にしている方も、いるかもしれません。どうして我が子は、注意しても言葉遣いが悪いのか……。言葉の裏側を、少し解説していきます。
言葉遣いが悪いと、どうしても言葉が耳に残ります。不快な言葉は記憶に残り、心にも靄をかけてしまう。俗に言う暴言のような側面を持つ言葉は、言っている人とその言葉を浴びた人とでは、言葉の重みが異なります。
子どもの場合、そこまで深く考えずに言葉を選んでいることが多いです。まずは気をつけておきたい、暴言になる可能性がある言葉を見ておきましょう。
・バカやクソなど、とっさに出る可能性が高いもの
・死ねや殺すなど、命にかかわる言葉
・ブスやデブなど、相手の容姿を揶揄するもの
もちろん全部ダメです。多分このほかにもあると思います。じゃあ、なんでとっさにこういうことを言いやすいのか。
頭ごなしに「そんなこと言っちゃダメでしょ!」って言っても、全然言うこと聞かないって経験はありませんか? 多分ですが、最初から否定で行くと、子どもはこの野郎とばかりに言い返してきたり、手が出る、他の子に八つ当たりするって感じになりやすいです。
発達持ちの子の言葉遣いが悪くなったり、暴言が止まらない理由。おそらく以下のものが絡んでます。
・この言葉を使うほどの嫌なことが起きた、今現在起きている
・強い言葉を使えば、相手が怯えて自分の言うことを聞いた経験を学習した
・自分の感情を表すための、適切な言葉がわかっていない
・今の状況に対する不満やストレスを、強い言葉を使って発散させている
・友達の言葉が荒く、言っていい、かっこいいと勘違いして使っている
決して無関係ではない項目です。おそらくどれか、当てはまるなり、かするなりしてるはず。
子どもは特に幼い時期だと、自分の気持ちを言葉で表せません。2歳のイヤイヤ期なんかがそれです。自分の気持ちを話せない、でもそれはやりたくない。その結果が「イヤ」。
発達持ちで言葉が出にくい子の場合もそれに近く、特に感情が高ぶってると説明ができない。相手から何をされてどうイヤでなのか説明が出ず、自分に危害を加えるこいつのことを自分は「クソ」と思ってる。口に出ているのは、「クソ」だけです。ただの暴言、それ一発。だから「クソなんて言わないの」と大人から叱られる。クソと思うようなことをしてる相手が悪いとしても、それが説明できないのです。
これとは違ったパターンとして、自分のわがままを押し通すため、周囲を怖がらせるために暴言を使っているケースもあります。「こう言えば自分の意見が通った」という経験があると、その経験に頼り、握りしめて、そこを誇示して押し通す。
経験がある以上、改善が難しく、修正には本人の根性と時間が必要になります。なので、わがままを押し通すために暴言を使っているとなると、本人も周囲の人もきついです。
自分の今の感情を表すいい言葉が見つからず、暴言を言う子もいます。例えばなにかの遊びをする中で、自分がやりたいものが通らなかった場合。「これがやりたかった」という言葉が出ず、提示されているそれは「やりたくない」としか出ずで、そこにわがままなんて重なろうものなら順番を守ることもできません。感情優位だと特にダメです。
今やりたかったのに。なんで自分の話は聞いてくれないんだ。こうしたかったのに、いつもその人の意見ばっかり通すのは解せない。
こんな感じのわだかまりみたいなものが拗れてしまい、でも言葉も出ず、不快だった気持ちを表現するために「バカ」という言葉が口から出ることもあります。
そして、ストレス発散のために暴言を言い散らかす子もいます。この場合、併せてもれなく下ネタも手ひどくドでかい声で言ってしまうこともあるので、これはこれで問題です……。
また、友達が暴言を使っていたため、「これは言っていい言葉なのか」と勘違いしたり、憧れている友達が暴言を吐いていたのを聞き「かっこいい」と思い込んで使うこともあります。
では、どうやってこの暴言やお粗末なお言葉を沈めていくか。
・自分が言われたらどう思うか、考えるよう声をかける…効果が出るときと出ないときの差が出やすい
・言っている言葉の意味をかみ砕いて説明する…効果が出ると結構効く
・他の言葉を教える…覚えるまでに時間はかかるものの、覚えれば効果が出やすい
・他のストレス発散方法を教える…体を動かすことがおすすめ!(汗でストレスが飛ぶ)
年齢的なものもあります。歳を取ればだんだん落ち着いてくるので、こういった言葉は減りやすいです。というのも、周囲にこういった言葉を使う子が減っていきます。健常者が使わない言葉をあえて使う場合、注目を集めたいと思っているのかもしれません。その意図はその子の性格や生活環境も絡んできます。
一番効果があるのは、「あ、バカって言葉を使うのはよろしくないんだ」「相手は怖がってないし、自分は今までダサかったのか……!」と自覚する瞬間に遭遇することです。一種の気づきですね。これが一番効果があります。
でもこれって残念ながら、親では無理があることが多いです。
そのためにも、いろんな人とかかわりを持ち、療育などで知識を育むことが重要になります。
アスペルガーの場合、年齢が近い人とのかかわりでは限界があるので、できるだけ年が離れている人とのかかわりを多く持つことで、言葉の面も含めて視野が広がるかと思います。
今実子の言葉が荒れてる親御さん。悩むと思います。でもおそらく一生ではないです。これは断言できないので、それが何とも心苦しい所……!断言したいけど、その子の性格なんかもあるから、言いきれない。でも、中学や高校になる頃には静まると思います。早い子は小学校4年以降くらいで気づき始めるはずです。
根気強く声をかけてあげてください。療育などの専門の先生ともお話しすると、少しでも早く治まるかもしてません。
今口の悪い発達キッズ!「死ね」も「殺す」もシャレならんぞ!やめなさい!あと5年もすれば、それはもうただの恥ずかしい過去になってしまう。今やめれば大人になって恥かきにくいから、これを読んでるなら今すぐおやめ!!
今回は、この辺で。長くなっちゃったね、ごめんね。
猛者の皆さんに、1つでもいいことが多くありますように。
親御さん、愛情たっぷりの育児、毎日お疲れ様です。ケーキとか食べてゆっくりしてくださいね。
明日も朗らかに晴れますように。
みほし ゆうせい
暴言=ダサい、暴言で人の命が脅かされることがある。これを自覚することが、大きなステップになります。頭ごなしに押さえつけず、家の中に閉じ込めすぎず、頼れる所を頼ってください。そうすることで、発達当事者も視野が広がりやすいです。
評価などいただけると嬉しいです。
次回は、急に何かがでいるようになることについて解説します。




