↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
181/216

【小学生】名前を呼ばれれば「なにもしてないよ」が最初に飛び出していた

名前を呼ばれると怒られる。この流れが頭の中に入ってしまうと、開口一番「はい」ではない言葉が飛び出す可能性があります。

 こんにちは、みほしです。見に来てくれて、ありがとうございます!おかえりなさい、お茶どうぞ。発達障害を抱えていると、なにかと問題行動を起こしがち。本人は周囲を困らせようと思っているわけではないので、納得できないと心に傷がつき、蓄積されていきます。

 その結果、知らないうちに自信を無くし、自分は存在しているだけで有害な存在なんだと思うようになります。


 幼稚園から小学校低学年の頃は、感情優位になると言葉ではなく手が出ていました。言われたくないことを言われた、イタズラされた、向こうから手を出してきた。理由はさまざまです。でも相手を力でねじ伏せていたので、怒られるのは力が強いこちら側でした。


 学校は集団生活です。そのため、他者との衝突も多かった。向こうが悪い、でもこちらが怒られる。やり返せば成敗してしまうため、だんだんやり返すことがなくなり、やられっぱなしになることもありました。戦うことで不利になるなら、やられれば状況が変わるかもしれない。幼心にそう思ったんだと思います。


 その結果どうなったのか。

「やり返したらいいのに」

これです。やり返せば怒られるけど、やられたらやり返せ。なるほどわからん。

「やめてって言えばいいよ」

やめてなんて一言でなにか変わるなら、多分早々に習得済みです。変わらないからやり返してて、それで怒られたから戦う気力を失くした。自分を守ることをあきらめたんです。


 やられっぱなしになると、相手が調子に乗ります。行動も言動もエスカレートしていき、やりたい放題です。いじめる側は、相手が泣いたり怒ったりするから手を挙げ言葉を刺してくるんじゃありません。やりやすい相手だから、こいつは先生と親にチクらないから、加減を見て好き放題やって来てます。


 一応私も人間なので、髪の毛に米とかガムとかを引っ付けられたり、ジャングルジムから突き落とされたりすれば、痛いし腹が立ちます。元々根に持つ性格です。蓄積された恨みつらみは、結局爆発する道をたどる。

 小学校3年生くらいのときかな。いじめっ子を投げ飛ばして、ボコボコにしたことがあります。普段そんなことしないと思ってたいじめっ子予備軍の血の気の引いた顔は、今でもよく覚えてる。

「次はお前やぞ」って恐ろしいことまで言った覚えがあります。


 この子は爆発させるととんでもないことになる。大人はそう思ったし、親もそう思い危機感を持ったんだと思います。このころから、小さなミスをすれば名前を呼ばれて「またやった」「みんなできてるのに」「あんたがやったな」って感じで、開口一番怒られてました。


 幼少期でこれなので、自己肯定感だとかなんだとかは、このころに全部失ってます。なので成長するに従い、名前を呼ばれたら「はい」じゃなくて「なにもしてないよ」が最初に飛び出すようになってました。


 この言葉、親は相当衝撃だったみたいです。気付いたのは小学校5年になる頃だったと思います。親から名前を呼ばれ、「なんもしとらん」っていつも通り答えると、「なんでそんなこと言うん? いつ(親サイドが)怒ったっけ?」って聞いてきました。


 子どもは残酷です。嘘を言わない体質の私は、上手い事親を傷つけないための言葉を選ぼうなんて選択はなかった。私の中には、今までの蓄積と今ある現実しか残ってなかったんだと思います。


「いっつも怒ってるやん。またやったか、あーあしか言わんやろ? やからまだなんもやってないって言った。なにをやっても怒られる。宿題やっても、ピアノ弾いても、ぼーっとしてても。全部怒るやん。やからなんもしてないって言わないかん。それしか言えんやん」


 宿題をすれば、できてないところを指摘して「あーあ、昨日とおんなじ間違い。またやった」

 ピアノを弾けば、「なんでこんなのもできんの? どう教えればいいかわからんわ」教えてなんて、一言もいってない。頼んでねぇ。

 なにもせず座っていると、「勉強したら? できんとこいっぱいあるやろ」


 否定に否定が積み重なる毎日。その結果、開口一番「なにもしてないよ」という言葉が最初に出るようになってしまった。

 やらかした私の責任。それはもう間違いないです。

 でも、本当にそれだけだったのか。


「なんであんたはいっつもそうなの? 親を苦しめて楽しい? はいはい、こっちが悪かったですよ!」


 私の親が導き出した答えは、これでした。


 それでも私は親が嫌いじゃなかったし、親を頼る以外の選択はなかった。信用も信頼もしてた。それ以外の道を知らなかったし、知ったとしてもやっぱり親元が一番だった。

 だから親子関係を歪めてしまうようなことはあってはならないと、今切実に思うのです。


 子どものできていない部分に目が生きがちな親御さん。できるだけ、本当にできるだけ、お子さんを否定しないで上げてください。やらかした向こう側には、説明できないけど原因がきっとあります。愉快犯ではないはずなんです。

 同じような問題行動を繰り返している場合、しっかりと向き合い、じっくり言葉を引き出してあげてください。


 今回は、この辺で。

 猛者の皆さんに、1つでも多くいいことがありますように。

 明日も朗らかに晴れますように。


 みほし ゆうせい


お子さんがなにかやらかしてしまったとしても、全部が全部タダのイタズラってことはないはずです。なんでこれを言ったのか、なんでそれをやってしまったのか。原因を探ってみてください。


私は、私のような子どもが世の中に一人でも減ってほしい。こんな思いをする子どもは、いないに越したことはないと思っています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。