親と離れられない…発達持ちの母子分離不安の原因とは【入学・入園後】
入園入学で発達持ちのお子さんが躓きやすいポイントとして、「母子分離不安」が挙げられます。元教職なので、そういったお子さんを目の当たりにしたことも多々。
それよりなにより、私自身拗れまくった母子分離不安を長く引きずっていました。
こんにちは、みほしです。見に来てくれて、ありがとうございます!おかえりなさい、お茶どうぞ。学校生活や園生活で大きなポイントとなるのが、「ママとバイバイできるかな」ってところになります。発達持ち、母子分離不安になりがちです。
私は前職が教職で、分離不安のお子さんを見ていた時期があります。また、私自身母子分離不安が非常に強く、拗れに拗れて中学進学以降もまだ引きずっていました。正直中学生になりまで引きずっていると、親もしんどいけど当事者もしんどいです。
母子分離不安ですが、恐らく発達持ちであればかなり多くの人が直面する問題だと思います。でも教職時代に感じたのは、ADHDの子は割とスッと親から離れてたように見えてました。
多分好奇心が勝つんだと思います。あれはなに? こっちに行きたい、それ貸して! 自分はこんな知識があるんだよ! みたいな、好奇心。初めての環境でも、己の力でダーッと勢いよく突っ走ってる子が多かった。個人差はあると思うけど、教職時代分離不安で泣いてる多動のお子さんはレアでした。
対するアスペや広汎性発達障害のお子さんです。
この世の終わりのように泣きます。絶望。その一言に尽きる。親と離れて帰るまで号泣。私もこれでした。一瞬たりとも泣き止みません。どこにそれだけの水分と体力があるんかってくらい、ずーーーーっと泣きます。
先生の力量とか関係ないです。新任でも引退直前のベテランでも泣きます。入園や入学直後の場合、先生が嫌い、園が嫌い、学校が嫌いっていうのではなくて、母ちゃんおらんの耐えられん。この一点で泣いてます。
じゃあなんで母ちゃんおらんの耐えられんのか。私の場合は、以下の理由でした。
・母ちゃんしか信用してる大人がいない
・人が多い場所で母ちゃんいない=安全基地の消失に伴い不安爆増
・母ちゃんから捨てられたら生きていけない
・人も音も多い中、母ちゃんっていう逃げ場がないことに対するパニック
こんな感じです。マザコンとかではなく、母ちゃんという命綱が視界から消えるということが大問題になります。
赤ちゃんって、ママが抱っこしたら泣き止みますね。あれって安心するから。あれとおそらくほぼ同じ原理です。母ちゃんさえいれば、安心してちょっと周りが見渡せる。その母ちゃんの喪失は、言わずもがな絶望なわけです。
私の場合家庭環境があまりよくなく、幼児期まで祖母が存命でした。この祖母との折り合いがとにかく悪く、祖母が亡くなるまでの6年間祖母と仲が良かった期間がほぼありません。ちなみに父にも人見知りしてました。本当に世界のすべてが母ちゃんだったわけです。
その俺の世界である母ちゃんが、幼稚園に行き始めると、途端にいきなりいなくなる。死刑といっても過言ではない、猛烈な不安。3歳でその不安に飲まれながら園バスで拉致られて幼稚園に行ってました。時代背景として、「甘えるんじゃねえ」ってのが当たり前。泣こうが喚こうが吐いてようが、園バスに乗せられてました。
この、"園バスに乗る"っていう行動で、普通の子は切り替えが身につくんです。早い子は4月中。GWでぐずっても、6月くらいには持ち直して切り替えができます。それに引き換え私は、1年間休まず登園から降園まで1日泣き通す分離不安の強さ。今だったら秒速で問題になってますが、あの当時は「よく泣く子」で終了でした。
じゃあ世界の中心である母ちゃんは、ものすごく心配してくれてたのか。
そんなわけないじゃないですか……。やっと子どもと距離が出来たので、いない間に多分休んでたはずです。入園までの3年間、ノーストップコンビニ営業育児をやってたはず。終わらねぇ夜泣き、トイレまでついてくるし、口内過敏で食べるものも限られる。どこに行くのもずっと一緒。しかも寝る瞬間までずっとなんか喋ってる。
ピカチュウならかわいいけど、こだわりが強いとんちきモンスターと24時間365日3年間ずっと一緒に居たとなると、かわいいなんて思う心の余裕はなかったと思います。泣けば泣いたで祖母からの「うるせぇ!」って怒鳴り声も飛んでたし。
父親にも「誰……?(泣きながら)」「あっち行って!(手を振りながら)」って感じだったと聞いてます。地獄です。
分離不安を加速させ、粘着質な問題にしてしまう原因は、無理やり引きはがす行為。先生が「ママにバイバーイ」って言ってましたが、殺す気かと思ってました。バイバイできるかどうかは、発達持ちの子本人にかかってます。先生が促してできるもんじゃないです。先生にバイバイし始める始末。
私の場合ですが、心の安全基地になる先生がいると、親から離れても比較的メンタルが安定してました。年中のときにそういう先生と出会い、年中は安定した生活を送ってた。園バスにも自分から乗ってました。……年長ですか? ここにきて登園拒否です!
相当手間だと思うんですが、分離不安が強い発達持ちのお子さんの場合、親御さんが送り迎えをして、できれば長く引率してあげるのが分離成功の一番の近道になります。
幼稚園や小学校に上がって新しい環境に子どもが身を置く場合、「ここにいますよ」とお子さんの視界に入る位置に親御さんがいる時間をできるだけ多く取る。ほんとに手間ですが、幼児期や児童期の頭にガツンとここに力を入れるかどうかで、後々の分離不安に相当大きな影響が出るはずです。
そして、べったり引っ付いて離れないお子さんに対して、親御さんが「行っておいでよ」「みんなと遊んだら?」って言いながら子どもの群れの中に実子を押し込むのはNG。子の集団に入れるかどうかは、親が決めることではありません。子ども自身が自分の足で行けるタイミングを見計らって入っていきます。
ここでねじ込むと、分離不安に拍車をかけてしまい「ぜってぇ離れねぇ」「離れたらどっか行くんだろ。知ってっからな」ってなります。先生との相談や専門機関の方との連携もあるので断言できませんが、なにも言わず居なくなるのはよくありません。
長くなってしまいました。申し訳ないです。
今回は、この辺で。
猛者の皆さんに、1つでも多くいいことがありますように。
明日も朗らかに晴れますように。
みほし ゆうせい
一番気を付けたいのが、入園のときです。当事者の子が幼ければ幼いほど、母ちゃんに置いていかれたことによる絶望は深く、最悪の場合トラウマの様になってしまうことも。こうなると、小学校入学でもおそらく躓きます。それを避けるためにも、幼児期における対処は非常に重要です。
評価などいただけると嬉しいです。
分離不安は一生続くわけではありません。幼稚園入園、小学校入学のとき、できるだけ手をかけて愛情をかけて、お子さんと接してあげてください。




