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君と剣と魔法を紡ぐ物語〜私達がお尋ね者っ!?〜  作者: 高見 燈
第6章 イシュタリアの闇
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第40話 やっぱスゲーわ。

 半数以上は消えた……闇の皇帝の下僕、ダークソルジャー達は。大地の神獣タイラントの力で。

 私はちょっと驚き隠せなくて樹氷の神獣ライムスに振り返り言った。

 「ねぇ?どうゆうこと??アイツらには魔力は通用しなかったんじゃないの?」

 樹氷の神獣ライムスは氷の息を吐きながら言った。

 「ああ……お前は初心者だったな。我等神獣には“属性地(ホーム)”が存在する。」

 「……属性地(ホーム)??」

 私が聞くとライムスは、そう。と頷いた。

 「蒼華(そうか)、お前が我等と出遭った場所を思い返してみよ。其々の“属性”に適した地であっただろ?」

 あ。と、私は気付いた。

 「言われてみれば。」

 「我は樹氷の神獣、故に雪原の島にある樹氷の塔に棲んでおる。それは何故か?己の力を高められるからだ、属性地の力を借り極限まで力を高め発揮出来る、謂わば“無敵状態(ヴァイオ)”になる、が……コレは我等神獣の特質でもある。」

 ライムスの言葉に言った。

 「無敵状態(ヴァイオ)……。じゃあココは地底だからタイラントにとっては最適地ってこと?」

 「そう言うことだ、この地を見よ。地底の洞窟……、大地の神獣タイラントにとって最も快適な属性地(ホーム)だよ。」

 なる。と、私はとても納得してしまった。同時に辺りを見廻す。洞窟だ。どう見ても。ゴツゴツした岩壁とかに囲まれる洞穴。大地繋がりで言うなら最適過ぎる。

 (じゃあ……タイラントの力はこの場所も影響してるってことか。)

 私はまだまだ神獣に関して知らない事があるな。と、何か改めて思っていた。

 でも……そんな事を思ってるのも束の間で突然タイラントが怒鳴ったんだ。

 「蒼華!来るぞ!」

って。

 「えっ!?」

その声に私達の最前線に居るタイラントに振り向いたんだけど、生き残っている騎士達が行儀良く横一列に並んだままその長いサーベルをコッチに突き出す様に向けていた。

 しかもその尖った刃先に黒い光が溜っていた、それは黒いボールみたいな光。

 「なんか来そうですがっ!?」

私はアトモーネスの背中に座りながらロッドを握り締めて言った。

 すると、シロくんが私の前で蒼いロッドを掲げた。

 「蒼華姉様っ!ライムスさんの言葉通り此処は大地の力が強大です!属性地は魔法使いにも還元されます!神獣程の力では有りませんが通常よりも1.5倍、いや?2倍はイケるかも。」

 え?と、私は聞き返した。

 「そうなのっ!?」

 「はい!コッチには大地の神獣タイラントさんが居ます!同時発動すれば何とかなるかも!最早……賭けですが。」

 シロくんは言いながらアトモーネスの横クビを少し擦って言った。

 「アトモーネスさんっ!上昇をっ!!」

 「御意。」

バサッ、バサッ。と、アトモーネスは碧の大きな両翼を羽撃かせて浮び上がった。シロくんは蒼いロッドを両手で握り掲げながら叫んだ。

 「タイラントさん!力を貸して下さいっ!」

 「!!」

私達は浮かび上がってしまったのでタイラントは少し下線に居るけども、彼はほんの数秒……私達を見上げてから直ぐに何やら力を放ちそうな騎士達に顔を向けて言った。

 「ソレ。ほんとは蒼華に言われたいけど………まーいいよ。うん。蒼華はまだ初心者だから。シロ、お前は本当にイイ奴。教えてあげてるんだから。」

 「え??なに?どーゆうハナシ??」

私は意味が解らなくてそう聞き返したんだけど、タイラントはそう言うと騎士達に全身を向けながら両手に黄色の光を放ち始めた。

 「強くなれ。ってハナシ。」

タイラントが言った時だった。

 バチッ……バチッ……

全身に紫電を纏い視える静電気発してるみたいなグロームさんが、タイラントの隣に着地したんだ。

 いつの間にか飛んで来た事にも驚いたけど、彼は言った。

 「だからこそ調教し甲斐がある。タイラント、“体術”先攻。その後で見極める。」

 「!!」

タイラントとグロームさんが少しだけ顔を見合わせていた。でも、タイラントは直ぐに騎士達に顔を向けて言った。

 「ソレ採用。」

2人は軽く頷き合うと、ダンっ!と、地を蹴り騎士達に突進した。

 「蒼華姉様!構えて!!」

同時にシロくんがそう叫んだ。

 私は咄嗟にアトモーネスの背中で黄金のロッドを両手で握り締めた。

 「唱えて!!“|大地の揺らぎ(アースフリッカー)”!!」

ポゥ。

 シロくんのロッドの先端が光を放つーー。私は慌てて同じ様に叫んだ。

 「“大地の揺らぎ(アースフリッカー)”!!」

 そして私達はロッドを騎士達に向けていた。

 ズゥゥゥゥン…!!!   

揺れる。

 洞窟内の地面が地震の様に。

そして、騎士達は地が大揺れした事で立っていられないのか浮いた。それはほんの数10㌢程度の浮きだけど頭上から大きな落石が降り注ぐ。正に敵の意表を突く魔法だった。

 ドォォォオン!!

物凄い衝撃音と共に落石が騎士達に降り注いだ!

 それは彼等の動きを停止させ、地に臥っさせ騎士達を落石が圧し潰した。

 でも、全てがそうなる訳ではなく……私達の魔法を回避した騎士達は当然居て、落石から逃れた騎士達は黒い光放つサーベルを向けていた。

 「“暗闇の薔薇(ダークローズ)”。」

放たれたのは黒い棘ーー!それも無数の。

 そしてそれはタイラント、グロームを擦り抜け私と、シロくん、アトモーネスに向かって来た。

 「蒼華っ!!」

直ぐにタイラントの声が聞こえたけど、私達は目の前に飛来して来た黒い無数の棘から目を反らせず、しかも猛スピードだったので逃げる事も出来ずだったーー。

 でも、、、無数の黒い棘達は私達の目の前で停止した。シュゥゥ………と、黒い煙を棘達は放つ。

 「え………??」

私は驚いたけど、直ぐにその形状は変わる。

 目の前でそれは巨大な1輪の黒薔薇に変幻したーー。ぶっとい茎生やした黒薔薇が目の前に出現したんだ。

 「は??」

私達よりも大きな黒薔薇は美しい華を開いてるけども、直ぐにグワァッ!と、、、まるで食虫植物の様に華から気味の悪い口を広げて向かって来たんだ。

 「きゃぁっ!!」

 (喰われるっ!!)

そう思ったーー。

 悲鳴を上げながら私は目を閉じていただろう。

 でも聞こえるーー。

 「“聖雷(ライオス)”っ!!」

 !!

 私はその声に…………目を開けていた。

 (この声………!まさかっ!?)

 「飛翠(ひすい)っ!!」

疑わなかった………、姿は視えないけど。

 でも……ずっと聴いて来た声だ。間違える筈がない!

だからその名を呼んでいたんだ。 

 ズバァァァッ!!!

そしてぶった斬る音が響く……、黄金の光と共に騎士達を切り裂き更に私達の目の前に現れた気味の悪い巨大な植物の茎をぶった斬るーー。

 ウギャァァッ!

と、、、その黒薔薇は奇声を上げ薔薇は地に散るーー。

 ダッ!

とーー、駆け出したのはグロームさんだった。

 紫電が静電気の様に全身を纏ってる。

彼は全力疾走ーー。

 その標的は地中から湧き出る黒い騎士達だった。そう。黒い騎士達が続々と地中から出没して来た。

 ダンっーー。

グロームさんは跳び上がり右手を彼等に向け怒鳴る。

 「“紫電の稲妻(サンダーボルト)”!!!!」

放つーー。雷鳴轟かせながら大きな稲光たてながら稲妻は、黒い騎士達の頭上から降り注ぐ。

 でも、グリードさんは全身を未だ静電気みたいに光らせながら彼等に向かって飛び降りつつ叫んだ。

 「“紫電飛脚(ラムザ)”っ!!」

 旋風脚ーー!!だった。

彼は電撃で感電してる騎士達の元に降りると同時に、身体を旋回させながら右脚で雷撃伴う旋風脚を放っていたんだ。でも、私は驚きません。彼は私を蹴り飛ばし殴りつけて来たので。

 バチッバチッ!

彼の旋風脚は騎士達の身体を雷撃与えながら吹き飛ばした。

 「ハウザー!グリード!」

そこに飛翠の声が聞こえたーー。

 未だ姿は視えないけど洞窟内に響いたんだ。

居る。と言うこと。それだけで私はなんかホッとしていた。

 「“死の淵(デスアラート)”!!」

 ハウザーさんの声ーー。

 「“両斧の輪舞(ハルモニア)”!!」

そしてグリードさんの声も聞こえた。

 カッ!!

奥の方で閃光がーー。

 「蒼華ちゃん!行きますよ!」

そこにネフェルさんの声が聞こえた。私は振り返る。

 「突破します!何でもいい、放て!!」

ネフェルさんがそう叫んだ後、ライムスは跳び上がった。

 え?と、私は驚いたけど直ぐに反応したのは、シロくんとアトモーネスだった。

 先に放ったのはアトモーネス。

 「“碧風の竜巻(トルネード)”!!」

アトモーネスはバサッバサッと両翼を羽撃かせながら大きな竜巻を放った。

 そして、シロくんは蒼いロッドを掲げて叫んだ。

 「タイラントさん!お願いしますっ!!“大地の揺らぎ(アースフリッカー)”!!」

 その声にタイラントは、ウォォウ!!と、咆哮上げ両手を振り上げた。

 「“大地の揺らぎ(アースフリッカー)”!!」

シロくんとタイラントの同時魔法が放たれ、洞窟内の地面が大揺れする。

 更にアトモーネスの放った竜巻が騎士達を攻撃して吹き飛ばして行く……。

 私は一歩も二歩も百歩も遅れをとっており、、、正直ア然としていて身動きとれなかった。

 思考すらもまともに働いてない。

更に私の横から聞こえる。

 「“聖なる風刃(ホーリーライト)”!」

ネフェルさんだった。

 彼はライムスに跨りながら地中から沸いて出て来る黒い騎士達目掛けて放っていた。黄金の無数の風刃を。

 しかもライムスが直ぐに咆哮しながら樹氷の吐息を口元に溜めて放った。

 「“樹氷の墓標(ライムプリズン)”!!」

それは天から降る樹氷の槍ーー。それらは騎士を頭から突刺し、まるで墓標の様に凍結させその場で絶命させた。

 「…………!!」

ハイスピードな展開に私は追い付けず、、、ただ目を丸くするだけであった。                  

 

 

        

 

  

       

   

 

    

 

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