表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
愛を捨てし軍神の娘は、魔王に堕つ ―十一歳、上杉兼継 覚醒―  作者: 竜太郎


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
91/288

第91話 濡れた足袋

夜。


越後。


兼継は戻っていた。


濡れた足袋。


泥の残る裾。


囲炉裏の火が小さく揺れる。


家臣が文を置いた。


病。


不足。


崩れた道。


少し良くなった村。


紙の束。


終わらない。


兼継は静かに座る。


肩が少し重い。


目も疲れていた。


それでも。


文を開く。


“橋、半ば”


短い字。


墨が滲んでいる。


寒い中、急いで書いたのだろう。


兼継は小さく息を吐く。


戦なら。


勝てば終わる。


だが。


国は終わらぬ。


明日も寒い。


明日も腹は減る。


だから。


止まれぬ。


囲炉裏の火が、ぱちりと鳴った。


兼継はまた筆を持った。


(次話へ)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ