表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
愛を捨てし軍神の娘は、魔王に堕つ ―十一歳、上杉兼継 覚醒―  作者: 竜太郎


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
242/288

第242話「信長の東望」

尾張国、清洲城。

織田信長、二十六歳は、新築された厩舎の前に立っていた。


楽市によって膨れ上がった銭は、鉄砲だけでなく、良質な軍馬の買い付けにも回されていた。

市場の活性化が、そのまま軍事圧力の増大へ直結する構造。

信長はその永久機関の歯車を、さらに高速で回そうとしていた。


「駿河の今川、いまだ動かずか」

信長が問うと、丹羽長秀、二十五歳が深く頭を下げた。


「はっ。境界での小競り合いは続いておりますが、大軍を動かす気配はございませぬ」


信長は鼻で笑った。

「完成を恐れて縮こまっているな。統治など完成せぬ。ただ動かすものだ」


信長の視線は、尾張から東へ、そしてさらに北へと向いていた。

越後の十四歳が、静かに内を固めているという報告は、信長の耳にも届いていた。


「戦をせずに強くなる国か」

信長は鞭を鳴らした。


「面白い。だが、俺の破壊の速度にその維持が追いつくかどうか、試してやる」


織田の圧力は、周囲の勢力を激しく揺さぶり始めていた。

勢力の均衡が崩れる前夜、信長は自らが最大の変数となることを確信していた。

馬のいななきが、春の尾張の空に高く響き渡った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ