表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
愛を捨てし軍神の娘は、魔王に堕つ ―十一歳、上杉兼継 覚醒―  作者: 竜太郎


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
219/288

第219話「冬支度の指示」

越後の冬は長い。


雪が積めば道が消える。橋が凍る。市が縮む。春まで身を縮めて耐えるのが、これまでの越後の民の習慣だった。


兼継が家臣を集めたのは、初雪の三日前だった。


「橋の点検を週二回に増やす。市の一部を屋根のある蔵に移す。薪の配給経路を今のうちに確認する」


家臣が一人言った。「例年はここまでやっておりません」


「例年と今年は違います。今年は市に頼って生活している者が増えた。市が止まれば、その者たちの暮らしが止まる」


家臣は黙った。


廊下に出てから、一人が別の者に言った。「殿は、民の暮らしの動きを見ておられる」


「当たり前では」


「当たり前にできる者が、どれだけいるか」


二人は廊下を歩いた。外では風が強くなっていた。冬が近かった。兼継の指示はすでに、城下へ向かっていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ