表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
愛を捨てし軍神の娘は、魔王に堕つ ―十一歳、上杉兼継 覚醒―  作者: 竜太郎


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
215/288

第215話「兼継、初めて疲れを見せる」

珍しいことがあった。

兼継が、昼間に縁側で眠っていた。

家臣が気づいた時、十三歳の当主は柱に寄りかかって、静かに目を閉じていた。書きかけの紙が膝の上にあった。

家臣は声をかけなかった。

別の家臣に目配せして、その場を離れた。

二刻後、兼継は自分で目を覚ました。

膝の上の紙を見て、少し考えてから、また書き始めた。眠っていたことを気にした様子はなかった。

だが家臣は見ていた。

あの寝顔は、十三歳の子どもの顔だった。

普段は見えない。いつも何かを考えている。何かを設計している。感情より先に思考が動いている。

だが眠っている時だけ、ただの子どもだった。

夕方、その家臣は妻に話した。

「殿は、無理をしておられる」

妻は少し黙ってから言った。

「でも、止めないでしょう」

家臣は頷いた。

「止める言葉が見つからない」

(次話へ)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ