表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
愛を捨てし軍神の娘は、魔王に堕つ ―十一歳、上杉兼継 覚醒―  作者: 竜太郎


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
207/288

第207話「市場の喧嘩」

橋市で喧嘩があった。

といっても、血は出なかった。

荷の積み方を巡って、馬子と行商人が言い合いになった。それだけのことだ。ほかの城下なら日常茶飯事で、たいていは怒鳴り合いで終わるか、殴り合いになるかだ。

だが橋市では、周りの商人が間に入った。

四十代の桶屋だった。どちらの味方もせず、ただ「市の決まりではこうなっている」と言った。決まりは口頭で伝わっているものだったが、誰もが知っていた。

馬子は不満そうだったが、引いた。行商人も引いた。

それだけのことだった。

夕方、その様子を見ていた旅人が、宿の主人に聞いた。「あの市の決まりとは何ですか」

主人は少し考えてから答えた。

「殿が決めたものです。でも、今は殿が決めたというより、みんなが決めたものみたいになってますね」

旅人は不思議そうな顔をした。

主人は笑った。

「そういうものだと思います、良い決まりってのは」

(次話へ)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ