表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
愛を捨てし軍神の娘は、魔王に堕つ ―十一歳、上杉兼継 覚醒―  作者: 竜太郎


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
184/288

第184話 橋市の夜

夜。


橋市。


灯が並ぶ。


飯屋。


宿。


布屋。


桶屋。


橋の近くには人がいる。


笑い声。


湯気。


酒の匂い。


去年には無かった景色だった。


庄蔵。


四十二歳。


役所を閉める。


今日の橋税。


帳面へ記す。


銀貨は多くない。


だが。


確かに増えている。


外へ出る。


橋を見る。


灯に照らされた橋。


その向こう。


まだ暗い村々。


だが。


荷は届く。


薬も届く。


塩も届く。


橋があるから。


庄蔵は橋を見上げた。


少し前まで。


ただの川だった。


今は違う。


橋があり。


町があり。


人がいる。


子どもたちの笑い声が聞こえる。


宿から旅人の声が聞こえる。


庄蔵は小さく息を吐いた。


「まだ始まりだな」


誰も聞いていない。


だが。


その言葉は本当だった。


橋市はまだ小さい。


越後もまだ小さい。


それでも。


確かに育っていた。


灯が川面に映る。


橋市の夜は。


去年よりずっと明るかった。


(次話へ)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ