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第182話 橋番と銀貨
昼。
橋。
橋番の弥助。
六十一歳。
今日から新しい仕事が増えた。
橋税。
銀貨数枚。
大金ではない。
商人たちは文句を言うかと思われた。
だが。
意外だった。
布商。
三十八歳。
銀貨を置く。
「橋があるから稼げる」
短い声。
塩商。
四十二歳。
笑う。
「壊れる方が困る」
周囲も頷く。
弥助は少し驚いた。
もっと揉めると思っていた。
だが。
皆。
橋の価値を知っていた。
荷が通る。
人が通る。
町が生きる。
銀貨は箱へ入る。
小さな音。
弥助は橋を見る。
作るだけでは駄目だ。
守らなければならない。
そのための金だった。
橋の上を。
今日も荷馬が進んでいた。
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