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愛を捨てし軍神の娘は、魔王に堕つ ―十一歳、上杉兼継 覚醒―  作者: 竜太郎


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第170話 兼継十三歳、町役人を置く

夜。


越後。


城。


灯が揺れる。


兼継。


十三歳。


帳面を見ていた。


橋市。


人口増加。


店増加。


揉め事発生。


短い報告。


だが。


兼継は筆を止めた。


家臣。


四十七歳。


静かに待つ。


兼継は地図を見る。


橋。


市。


井戸。


家。


少しずつ増えている。


やがて。


小さく言った。


「役人を置く」


家臣が顔を上げる。


「橋市専属だ」


短い声。


兼継は続ける。


「見る者が必要になる」


橋番だけでは足りない。


町には町の仕事がある。


家臣は深く頷いた。


十三歳。


だが。


考えている事は町づくりだった。


兼継は地図を見る。


橋市。


まだ小さい。


だが。


もう村ではなかった。


(次話へ)


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