表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
愛を捨てし軍神の娘は、魔王に堕つ ―十一歳、上杉兼継 覚醒―  作者: 竜太郎


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
133/288

第133話 川向こうの村

朝。


越後。


橋を渡った先。


これまで荷が届きにくかった村がある。


春の風。


まだ冷たい。


田は黒く湿り。


雪の名残が山陰に残っていた。


村の入り口で。


老人が荷馬を見ていた。


車輪。


馬。


荷。


当たり前の光景。


だが。


この村では当たり前ではなかった。


「本当に来たな」


老人が呟く。


隣の若者も頷く。


荷が降ろされる。


塩。


薬。


布。


少しの鉄。


豪華ではない。


豊かでもない。


だが。


届いた。


それが大きかった。


女たちが荷を見る。


子どもが布を触る。


誰も騒がない。


戦国の民は慎重だ。


期待しすぎると痛い目を見る。


それを知っている。


それでも。


今日は少しだけ顔が柔らかかった。


橋の向こう。


遠い城。


見たこともない武将。


だが。


その誰かが積んだ物が。


今、ここへ届いていた。


(次話へ)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ