表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
愛を捨てし軍神の娘は、魔王に堕つ ―十一歳、上杉兼継 覚醒―  作者: 竜太郎


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
100/288

第100話 朝の湯気

山村。


朝。


鍋から湯気が立つ。


味噌の匂い。


薄い粥。


それでも。


去年より多かった。


子どもが椀を持つ。


女が火を整える。


老人が外を見る。


空はまだ寒い。


だが。


春の色が少しだけある。


若者が戻る。


荷を運ってきたのだろう。


肩が泥だらけだった。


「橋、出来そうだ」


女が顔を上げる。


老人が黙る。


長い沈黙。


そして。


小さく言った。


「そうか」


それだけ。


だが。


少しだけ肩が落ちた。


安心だった。


遠い城。


見たこともない武将。


それでも。


少しずつ。


生きるが届いてくる。


囲炉裏の火が鳴る。


湯気が揺れる。


春は、まだ遠い。


それでも。


確かに近づいていた。


(次話へ)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ